1974-05-27 第72回国会 参議院 本会議 第23号
議会制民主主義のもとにおいて、国民の一般的教育意思は国民の代表である国会において制定された法律にのみ具現されているというべく、法律によって教育行政の権限を有する文部省、教育委員会等の行政機関により、法律に従って学校教育が行なわれることが教育の中立を守るゆえんであると考えます。
議会制民主主義のもとにおいて、国民の一般的教育意思は国民の代表である国会において制定された法律にのみ具現されているというべく、法律によって教育行政の権限を有する文部省、教育委員会等の行政機関により、法律に従って学校教育が行なわれることが教育の中立を守るゆえんであると考えます。
そういう際に国民の一般的教育意思を適法な法的手続によって——法的手続として反映し得るものは、議会制民主主義のもとにおきましては国会である。そこで制定されました法律にこそ国民の一般的教育意思が表明されておるものであると解すべきである。したがって、法律に基づいて運営される教育行政機関が国民の教育意思を実現できる唯一の存在であるということは、仙台高裁の判決の一部であります。
普通の考えで申しますと、これはすでに判例もあることでございますけれども、国民の総意を教育に反映させる、そういうような場合には、結局、先ほど申しましたような国民の一般的教育意思を、適法な手続的保障をもって反映し得るものは議会制民主主義のもとにおいては国会だけであり、そこで制定された法律にこそ国民の一般的教育意思が表明されている、このように考えます。