1964-03-23 第46回国会 参議院 予算委員会 第17号
軍事関係ではそういう三角関係がありましても、しかし一般国交は回復しておらぬということになれば、軍事的な問題が起きても消極的になるのはあたりまえです。人情です、これは。しかし、その国交正常化まできちっとできたということになれば、軍事条項が発動した場合に、それが積極的に前向きに動き出すということは当然考えられることでしょう。そういうことをあなた否定いたしますか。
軍事関係ではそういう三角関係がありましても、しかし一般国交は回復しておらぬということになれば、軍事的な問題が起きても消極的になるのはあたりまえです。人情です、これは。しかし、その国交正常化まできちっとできたということになれば、軍事条項が発動した場合に、それが積極的に前向きに動き出すということは当然考えられることでしょう。そういうことをあなた否定いたしますか。
一、ソ連、中共などとの一般国交が悪化する。 二、新安保条約は相互防衛条約であり、共産国側ではこれを同盟条約と見ておるから、米ソ戦争などの場合、日本は当然この戦争に巻き込まれることを覚悟しなければならない。相手国は日米両国に対して同時に開戦を宣言することも予想される。かかる場合に、奇襲によってまず日本だけを血祭りにあげることもできましょう。ところが、現行の安保条約は、基地貸与協定であります。
○中川(融)政府委員 必要あらば直接行くのもよいと思うのでありますが、現在までのところ先方の態度は、北京に来てくれという話がありますのは引き揚げの問題ではないのでありまして、これは一般国交調整の問題を討議するために北京へ来てもらいたいという話であります。先方の態度は、引き揚げの問題は政府間で話す必要なしという態度をとっておるのであります。ここらになかなかむずかしい問題があるのであります。
これは御承知の通りに一般国交回復の交渉とは離れて、人道問題として強く要請をしておるということは御承知の通りであります。その方針は今後も続けるつもりでございます。それは一般の交渉問題と並行するような状態になってしまいましたけれども、あくまでもこれは切り離して、少しでも早く解決するように進めたい、こういう方針でございます。
○園田政府委員 先般来から御報告を申し上げました中国大陸に残留する邦人の引き揚げ問題について、一般国交との問題とは別個に、人道上の問題であるから政府みずから責任をとって直接政府の手によってこれを解決するという御報告を申し上げておきましたが、それに基きまして申し入れを昨十五日いたしました。それに関連をして御報告を申し上げます。
ただ、日本が、引き揚げその他の問題、特に引き揚げ問題は一般国交調整とは別個の問題である、こう取り上げておるのに対しまして、ソ連も、一般国交調整とは別個の問題である、そういう見解を持っておるようであります。従いまして、提案の中には全然触れておりません。また修正案の中にも以前もございませんでした。また今度も、別個の問題である、そう言っております。
それは単に符号の問題だけではなくて、日韓の外交関係にも影響を及ぼすであろうし、今後の一般国交回復の問題についても、相当深刻な問題を呼んで来るはずであります。現に李承晩ラインでもあれだけのことが騒がれておるのであつて、その特需関係が日本に響いて来れば、さらに日韓関係は悪化せざるを符ない。こういう重大な問題であるから、外務大臣の一通りの答弁ではこれは済まされる問題ではありません。