1955-12-16 第23回国会 参議院 本会議 第8号
これらの歳出増額補正の財源といたしましては、第一に、本年度一般会計歳入の自然増収、第二に、昭和二十九年度一般会計余剰金の一部を本年度一般会計歳入へ繰り入れること、第三に、防衛庁の経費を減額すること、第四に、賠償等特殊債務処理費の不急なるものの減額、第五には、一般行政費節約による減額でございます。
これらの歳出増額補正の財源といたしましては、第一に、本年度一般会計歳入の自然増収、第二に、昭和二十九年度一般会計余剰金の一部を本年度一般会計歳入へ繰り入れること、第三に、防衛庁の経費を減額すること、第四に、賠償等特殊債務処理費の不急なるものの減額、第五には、一般行政費節約による減額でございます。
この案によれば税収の自然増百億、昭和二十九年度一般会計余剰金一部の本年度一般会計歳入への繰り入れ百五十億、防衛庁経費減額二百億、賠償等特殊債務処理費の減額五十億、一般行政費の節約による減額三十一億、こうなっておりますが、第一に自然増収百億の見積りは過大である。詳細な計算は一昨日の質疑、それに対する答弁で明らかであります。
二つは、昭和二十九年度一般会計余剰金の一部の本年度一般会計歳入への繰り入れでございます。三番目が、防衛庁経費及び賠償等特殊債務処理費のうち明らかに明年度へ繰り越されると認められる額の一部の支出の組みかえでございます。四番目には、一般行政費の中の不用額及び節約可能な額の一部の支出組みかべ以上四つによって、この財源を捻出しようとするものでございます。
第二番目に、二十九年度一般会計余剰金の歳入繰り入れの百五十億です。これはおそらく二十八年が四百八億の余剰金、二十九年が三百八十億、これを差し引きまして三百十何億になりましょう。この二分の一を国債に充てて、その残りの二分の一が百五十億に相当する。これを使われるのはよほどのときでなければなりません。