1973-07-10 第71回国会 衆議院 大蔵委員会 第46号
私はなぜこういう俗にいう一等旅客、グリーン券の所持者の旅客が減ってきたのか、専務を呼んで聞いてみました。いつもこういう状態かと言ったら、まあこの季節が、ちょっとこの時間帯を含めて少ないのです、しかし総体的に大阪−東京間は減っております、こういう話がございました。
私はなぜこういう俗にいう一等旅客、グリーン券の所持者の旅客が減ってきたのか、専務を呼んで聞いてみました。いつもこういう状態かと言ったら、まあこの季節が、ちょっとこの時間帯を含めて少ないのです、しかし総体的に大阪−東京間は減っております、こういう話がございました。
しかし国鉄の一等旅客は、サービスの面においても設備の面においてもいまのバスなり私鉄のロマンスカーとどこが違うか。むしろ以下だ。それでいて乗る人たちも、お年寄りとか病人とか一生に一度の結婚式で新婚旅行に出る人だとか、こういう人たちがほとんどじゃないですか。そういう人たちがないときには、きのうみたいに十号車にたった一人しか乗っていないという状態で輸送しておる。
前の一等旅客を優遇するんです。負担能力のある人を優遇するんです、そっちのほうを。通行税は負担能力のある人から取るといいながら、実質的には、この表を出してもらいましたが、結局、「ひかり」に例をとりますと、東京—大阪間では六千三十円になるんですよね。現行ですと六千七百円です。安くなるんですよ。
この結果は、一等旅客を優遇することになるじゃありませんか。そうでしょう。むしろ全体として安くなるのですよ、前より。これが負担力のある人に通行税をかけるんだという原則と全く矛盾するのであって、つじつまが合わない。だから、そんなことを言わないで、率直に、こういった一等を廃止しないと飛行機にお客さんを取られちゃうのですと、四十一年と同じように運賃収入がむしろ増加するどころか減っちゃうのですと。
料理飲食だとか、あるいはゴルフ場などの課税でありますとか、あるいは船の特別室に対する課税だとか、飛行機の一等旅客に対する課税でありますとか、いろいろあります。ありますが、さしあたりこれを広げていくという考え方はいたしておりません。
○説明員(長瀬恒雄君) 一等旅客につきましては、昭和三十九年からのデータがございますが、これを一〇〇といたしまして、四十年には九四、四十一年には八四という指数になりまして、実数で申し上げますと、三十九年には千四百七十三万人でございます。それから四十二年は千三百三十二万人でございますので、約一割落ちているというのが現状でございます。
しかし、運賃は相変わらず一等のほうは二倍でございまして、そのために、数字から申し上げますと、昭和三十九年度を一〇〇といたしますと、二等旅客は一割以上ふえておりますけれども、逆に一等旅客は減ってきておるわけでございます。もっとも、運賃収入は、四十一年に運賃改定がございましたので、多少ふえておりますけれども、利用者の数は減ってきているという状況でございます。
しかし、その後において、これは昭和二十五年の四月の改正で、原則として一等旅客運賃については、先ほども話がありましたが、奢侈的な性格を持っているんだ。確かにこの提案理由の説明の中にも、汽車及び電車の一等乗客について通行税を課税しておりますのは、その利用の実態が一般の旅客と比較してより高い水準にある、それに担税力があると認めての関連でこれをかけている、こういうわけでありますね。
第二の調整は、現在、汽車及び電車の一等旅客について通行税を課税しておりますのは、その利用の実態が、一般の旅客と比較して、より高い水準にあり、それに担税力があるものと認めていることとの関連でございます。
また反面、貨物運賃と一等旅客運賃については、前者はトラックとの関係、後者は航空機との競争運賃となっておりまして、輸送対象ごとに、あるいは原価主義を採用をし、あるいは競争運賃を適用をしていくという矛盾が、実は露呈をしてきたわけであります。
経済圏と経済圏とが非常に結びついて動いてきた影響もございまして、国鉄の旅客輸送の中に占めておる一等旅客の数、そして、この一等旅客の中で、特に急行という問題を私たちは軽視できません。最近は非常に急行を利用する人がふえてまいりました。国鉄のダイヤを見ましても、俗にいう鈍行列車というものは、十対二の比率を占めておる現状であります。
○山田(耻)委員 お聞きのように、通行税というものが、国鉄の、特に新幹線の一等旅客を圧迫してきておる。よく見ますけれども、せっかく世銀から借金までしてつくった新幹線の一等客室を見ますと、五、六人で占有しておる状態を随所に見受けます。
○山田(耻)委員 もう一つ答えていただきたいのですけれども、急行の利用度が非常にふえてまいりまして、一人の平均乗車キロがどれくらいになっておるかということと、それから一等旅客の質、どういうお客さんが多いか、物見遊山が多いのか、いま用務用の人が約五〇%とおっしゃっておりますが、この中にはどういう人々が多いのか。
国鉄を利用する国民全般が迷惑をするばかりですから、不公平のないようにぜひ一つ努力をしていただきたいということを要望しまして、ここで通行税の問題で一つ大臣の御意見を伺いたいのですが、現行運賃では、一等旅客に対しては二等運賃の倍額に、それに二割の通行税が積み重ねられているわけです。外ワクになっているわけです。
二等客船は御承知の通り三割五分くらいにふえておりますが、一等旅客は毎年減ってきております。そのために、これで平均いたしまして一割四分六厘上げますと、大体三十二年度の運賃改正のときと比較いたしますと、一六%下っております。その前の二十九年のときは、一四・六%減っております。
そうではなくて、その倍率を安くしてまでも一等旅客も取りたいのだというのなら、増収をつまり目的としておるわけですから、それに政府がわざわざ通行税を、しかも、これは政府自身しばしば悪税であると言っておるように、それをかける必要はないではないか。これは総額としてはたしか二十億円くらいのものを政府としてはなお取り立てなければならぬか、これを一つ伺いたい。
現在の一等旅客は昭和二十八年ごろに比較いたしますとお客さんの数が約三割くらい実は減っております。この減りました一番大きな原因は、何と申しましても二等の設備がよくなった。必ずしも一等に乗らなくてもいいということが一つ、もう一つは、何といっても二等の二・四倍という非常に高い運賃ということでございます。
それからもう一つは、比較的に見まして、最近一等旅客に対するサービスと二等旅客に対するサービスというものが、質的に見ましてだんだん、特に車両関係におきましては接近してきておるというふうなことも、事実であろうかと思います。そういうことで、必ずしも一等を利用しなくとも、二等で十分だというふうになってきつつあるんじゃないかという感じも持っております。
従って、一等旅客車等が非常に改善されつつありますが、この方針は今後もいよいよ推進していただかなくちゃならぬと思うんです。それと、いつも御要望申し上げるわけですが、国鉄というタイトルをかぶしてあるわけですから、地方、後進地域の交通面については、今以上に配慮をしていただかなくちゃならぬと思うんです。
○高木正夫君 それでお尋ねしたいと思うのですが、一等の旅客運賃は飛行機と比べてやや高いようなことになるのですが、そうすると、この前植田さんがおつしやつた二十億とか増収になるのだと言われておつたが、大分飛行機に食われるのじやないかと思うのですね、そうするとそれを見込んで、やはり何ですか、一等旅客の運賃が減ることを見込んで、そうして約二十億ほどの増になる、こういうふうに承知していいわけですか。
○岡田信次君 一等の収入が二十九年度約二億円というふうになつておるのですが、一等旅客というか、一等車の運行のための原価といいますか、実費といいますか、それはどのくらいになりますか、ちよつと伺いたい。
それと同時に、もう一つの理由といたしましては、最近国内航空が漸次整備せられて参りまして、国内航空を利用される乗客と、鉄道の一等旅客を利用される場合と、その運賃が相互に比較をされるわけでございます。
ところでこの一人当り二百五十二円という中には一等旅客も二等旅客も三等旅客も引つくるみになつておりますので、これを三等の旅客に換算をいたしますると、三等に換算の一人当りの青凾間の旅客運賃、船賃の経費は百八十九円ということに相成ります。
○河田委員 まだはつきりその航空会社ができてどのくらいの料金ということがわかりませんので、こまかな御返事はいただけないと思いますが、特に鉄道の方といたしましては、こういう航空会社が設立されてきわめて短時間で郵便物なり、旅客なりを運びますと、現在の一等旅客車などが相当影響を受けるのではないかと思います。
すなわち、國鉄の旅客收入の九五%は、この最大最良の勤労階級であるところの一等旅客であつて、その三等旅客の大部分が、実質的にはこの低減の恩惠に一つも浴していないということは、はつきりしております。結局、一切をあげて一等、二等旅客のサービスに血道をあげておる階級性を露骨に暴露した運賃改正であるのであります。
私当運輸委員会の委員として申し上げたいのでございますが、御承知のように国鉄の運賃が値上げになるということはきのう、ただいまの日本の情勢では、これは妥当だという御答弁であつたのでございますが、この赤字の原因をいろいろ調べてみますると、一等旅客や寝台の運賃というものは、いつも採算割れがしておるのでございます。