1981-03-20 第94回国会 衆議院 文教委員会 第5号
そうすると、私が問うまでもなく向こうから、国立大学の病院に入院したら、手術をするので一流教授に頼もうと思ったら百万は要るよ、多くの同僚議員が平気な顔をして言っておりました。国民の代表として、こういう実態をしっかりと監視し、批判していかなければならない者にまで、そういう実態がそのまましみ込まされているのかと思えば、大変恐ろしい気がいたしました。
そうすると、私が問うまでもなく向こうから、国立大学の病院に入院したら、手術をするので一流教授に頼もうと思ったら百万は要るよ、多くの同僚議員が平気な顔をして言っておりました。国民の代表として、こういう実態をしっかりと監視し、批判していかなければならない者にまで、そういう実態がそのまましみ込まされているのかと思えば、大変恐ろしい気がいたしました。
この人たちは全部一流大学の一流教授です。韓国問題の専門家、日本問題の専門家です。日本語は私よりもうまい。このコイン教授はキッシンジャー補佐官に、当時はまだ補佐官だったのですが、金大中氏を助けるように要請したのは私ですと、私との会話の中に明確に言明された。これは委員長も聞いておられた。私が要請した、こういうことを言っておられるのであります。
そのことは、例の「むつ」問題のいわゆる大山報告の中でも、委員の選任についても、単に一流大学の一流教授を選任すればいいというふうなことではよくない、ほとんど出席をしていないじゃないかというふうなことも指摘をされているわけですね。
したがって、単なる一流大学の俗に言う一流教授というふうな人を充てても、審査委員会にはほとんど出席をしていない、そういう実態があるわけですね。これはもうきわめて重大な安全審査委員会が名目上の審査委員会であって、行政機関以外のこれらの学識経験者の出席がきわめて悪い、場合によっては一人しか出席しないとか、そういう中で安全審査が行われていくという点について指摘されているわけですね。
国会の先生方は名医と言われる一流教授のところに直接行って診てもらっていらっしゃることが多いでしょうから余り実感としてはおわかりにならないかもしれませんが、近ごろのお医者さんは専門外のことは全くわからないという人や、自信がなくて急患には手を出せないという人が多いのです。このような実態を克服するためには、救急医療についての医師の研修、再研修を制度化することが必要だと思います。