世界一家、人類きょうだい、それはあなた、世界が一家で、色の違い、国籍の違い、さまざまな違いを乗り越えて一家のように仲よくなればいいことですよ。しかしそれは表だけで見えないでしょう。 たとえば、私はこの間、思想哲学の領域に入るからあれですが、戦前右翼の大アジア主義という問題を一つ取り上げました。これはこの当時は八紘一宇と言ったのです。天の下覆いて家となす、これ人類きょうだいなんですよ。
これは運輸省の認可団体ですが、世界一家、人類きょうだいという哲学というのですか、理念、それから水六訓というものは、全体として何をあらわしておるのですか。水六訓は、水はあらゆる生物の生命力は水なりとか、常に自己の進路を求めてやまざるは水なりとか、いろいろなこと書いてありますが、全体として水六訓は何を言おうとしておるのでしょうか。人が読んでもわからないようなのを書いたってしようがないのでね。
それで、この人格形成、人間形成は、礼と節、義理と人情、愛国心と親孝行というのがこの人間形成、それ以外にちょっと見当たりませんので、そして、世界は一家、人類皆きょうだいという哲学ですね。これは後ほども触れます、施設には必ず入っておるのですから。この辺が何ともわれわれわかりにくいので、文部省は、文部省が社会教育あるいは学校教育等で目指す人間形成というのはどういうものですか。
それで、先ほどございましたように、そういう方が青少年には礼と節、義理と人情、愛国心と親孝行、世界一家、人類きょうだい、こういう理念なり哲学を持って現在の青少年の実態を憂い、心身ともに健全な青少年の人間形成を図ろうという事業なんですね、これは。
しかし、BGプランを進める会長の願いというのは、礼と節、義理と人情、愛国心と親孝行、世界は一家、人類きょうだい、こういう哲学を一つの規範にして人間形成、心身ともに健全な人間をつくるということになってまいりますと、いささか公共性の強い事業であるかどうかということが私には疑問であります。
何か私のところで入手した資料では、その引き揚げ船は、船の胴体に大きく「世界は一家人類は兄弟」、こういうような大きな文字が入っているというふうに聞いているんですが、その辺のことについてひとつ伺いたいと思いますし、それからナヒーモフ号ではないかと、こういう説明があったわけですが、ここに海軍軍令部による「明治三十七八年海戦史」というのがあって、そこにナヒーモフ号が沈んだ場所の地図がありますので、これちょっと
たとえば「世界は一家、人類は兄弟」そういう思想に基づいてこのBGプランを推進するのですということを、ちゃんとこの「B&Gプラン」というのに書いてある。「世界は一家、人類は兄弟」、私は、このことは笹川さんの信念だから、そのことについてとやかくは言いませんよ。しかし、こういうものを公金を使った海洋センターにみんな石碑で打ち込んでいるじゃないですか。そしてまた、その後ろには水六訓が書いてある。
○西村説明員 ただいま、「世界は一家、人類は兄弟」という笹川良一氏の常々提唱している言葉についていろいろと御示唆をいただいたわけですが、私どもこれを案ずるに、これは国際社会における協調の精神及び人類愛という普遍的原理を笹川氏固有、独特の表現で言ったものにほかならないので、それをもって直ちに特別の思想ないし信念の宣伝普及というようなふうには受け取っておりません。
○地崎国務大臣 世界は一家、人類はみな兄弟という考え方は決して悪い考え方ではないと思うわけであります。また、水六訓に触れられたわけでありますが、水の重要性、危険性あるいは水に対する物の考え方、こういうものに対して理解を示すということも決して悪いことではないと思うわけであります。