1973-07-16 第71回国会 参議院 運輸委員会公聴会 第1号
で、井手公述人のお考えでは、一体総合原価主義に立って国鉄の運賃は形成したほうがいいか、個別原価主義に立って国鉄運賃をきめたほうがいいか、それから両方ともある程度調和をとってやるということであれば、あなたが恣意的だとおっしゃっておられるので、理論的に両方を調整、調和した運賃形成をやるということはどういうことなのか。それをちょっと教えていただきたいと思います。
で、井手公述人のお考えでは、一体総合原価主義に立って国鉄の運賃は形成したほうがいいか、個別原価主義に立って国鉄運賃をきめたほうがいいか、それから両方ともある程度調和をとってやるということであれば、あなたが恣意的だとおっしゃっておられるので、理論的に両方を調整、調和した運賃形成をやるということはどういうことなのか。それをちょっと教えていただきたいと思います。
この辺まではよろしいのでございますけれども、それから先に、たとえば国鉄についても民間でいえば利益的なもの、すなわちいずれ自己資金に回るような当然報酬のようなものを見るかどうかという問題、あるいはさらに退職積み立て金を見るかどうか、あるいはさらに減債基金、借金の返還の基金まで見るかどうか、どこが一体総合原価の範囲であるか、ずいぶんこれは論議いたされましく書いたものも残っておりますけれども、結局その時点
じゃ一体、総合原価主義という中身は何なのかということになってくる。その総合原価主義の中身というものは、明確に定義づけはできないじゃないですか。まあ経済辞典なんか見ましても、国鉄の運賃が総合原価主義によって——まあ主義でありますからことばのニュアンスは違うでしょう。違いますけれども、これは中身は違いますよ。