1973-09-19 第71回国会 衆議院 決算委員会 第25号
○稲葉(誠)委員 そこで、どうもはっきりしない点があるのですけれども、では具体的に、こういう私の言う例はほんとうはまずいと思うのですが、法務大臣お得意の某国ですが、某国にいる日本人の生命、財産、身体の安全というふうなものが害されるときに日本の自衛隊が出かけることは、これは一体海外派兵になるのですか、なる場合とならない場合とがあるのですか、そこはどうなんですか。
○稲葉(誠)委員 そこで、どうもはっきりしない点があるのですけれども、では具体的に、こういう私の言う例はほんとうはまずいと思うのですが、法務大臣お得意の某国ですが、某国にいる日本人の生命、財産、身体の安全というふうなものが害されるときに日本の自衛隊が出かけることは、これは一体海外派兵になるのですか、なる場合とならない場合とがあるのですか、そこはどうなんですか。
そういう関係で伺っているのであって、いまの総理の御答弁によりますと、自衛隊法云々というお話がございますけれども、自衛隊法の中に一体海外派兵を禁止している条項はございますか。これはございません。また逆に、憲法の中に自衛権の発動についての規定はございますか。これはございません。これはただ自然権であるから持っているのだということを前提にして、自衛隊法をおつくりになっている。
一体海外派兵について、もしそういう世間でいわれているようなことが事実であるならば、これは当然明らかにしてもらいたい。それはもう前の外務大臣から引き続いてきていますからね、私はかなり進展したものと理解してお尋ねしているわけです。
だがしかし、一体海外派兵をするのかしないのかということも、もう少し明確にしていただきたい。そこのところをあいまいにしておきますと、ずるずるとそういう事態が起る可能性があります。
○岡崎国務大臣 一体海外派兵を強要されるということになれば、日本の義務として行われることであつて、それ以外は日本が独自にきめることであります。何にも書いてないから海外派兵をする義務が生ずるということは、先ほど言つたように、月の世界へ行く義務が出て来るのと同じことであつて、どうやつたつてこれは議論のしようがありません。