1954-08-09 第19回国会 参議院 内閣委員会 閉会後第1号
特にアメリカとの関係において、やはり昨年の池田・ロバートソン会談、その後のこちらにおけるいろいろな会談、或いはアメリカからヴアン・フリート大将も来ましたし、いろいろなことから、やはり長期の計画というものが確定はまだしておらんけれども、策定をされつつあるのだというふうに了解しておるのですが、やはりそれは作業は進められておるのですか。
特にアメリカとの関係において、やはり昨年の池田・ロバートソン会談、その後のこちらにおけるいろいろな会談、或いはアメリカからヴアン・フリート大将も来ましたし、いろいろなことから、やはり長期の計画というものが確定はまだしておらんけれども、策定をされつつあるのだというふうに了解しておるのですが、やはりそれは作業は進められておるのですか。
国防長官が来たかと思えば、曾つての第八軍司令官ヴアン・フリート大将が飛んで来る等、実にあわただしい雲行きを呈しているのであります。この動きは、日本の自衛隊やMSA協定とは決して関係のないことではないのであります。(拍手)従つてこの東南アジアをめぐる情勢の中における日本は、曾つての朝鮮動乱とは全く違つた軍事的積極的立場に立たされているのであります。
○矢嶋三義君 それでは伺いますが、先般ヴアン・フリート大将、更にウイルソン国防長官もお見えになつたのでありますが、私は何らかこういうアメリカの高官のかたがたは、恐らく日本政府の或る筋とは話をして或る程度の話がまとまつているのではないかと推察をいたします。アメリカにおいてもノーランド議員のごときは、日本の吉田さんは、言葉は適当じやないかもわかりませんが、ずるい。なかなかこちらの言う通りにならない。
次に伺いますが、ヴアン・フリート大将が日本に参りました場合には、日本の軍事的強化の検討である。又ウイルソン国防長官は、これはアジアにおける基地強化説を最も固執しているかたでありますが、そういう目的を持つて来られた。そうしてアメリカとしては日本の再軍備態勢の進捗度合というものは非常に不十分である、こういう遺憾の意を表しているということを承わるのでございますが、その点如何でございますか。
○国務大臣(岡崎勝男君) ウイルソン国防長官もヴアン・フリート大将、これは大使の資格で来られましたが、日本における視察等はやはりされたろうとは思いますが、政府との間には実質的な話合いは一つもありませんでした。それから見ますると、恐らく他の国に対する視察が主な用件ではなかつたかと思います。
で、過日ウィルソン国防長官、或いはヴアン・フリート大将が参りました。これはただ視察に来ただけであるとは私どもには思えません。或いは長官がお会いになつていろいろ懇談されたかどうか私は知りませんが、併しこれらの動きから見ておりますというと、SEATO等の問題が重大であろう。或いはそのほかのいろいろなこういう関係があつて、そのために来られたのではないか。
今ヴアン・フリート大将、ウィルソン国防長官が日本に参りまして、援助と引換えの諸問題についていろいろ協議がされているとこは、国民がひとしく注視しているところであります。
○中田吉雄君 そうしますと非公式の会談もないし、ヴアン・フリート大将の来日もMSAに関してであつて、そういうこととは関係ない。そうしますと、近く吉田総理は外遊されるということですが、我々はこのアメリカの考えている太平洋の新たなる集団安全保障機構に対しての日本の参加の問題が大きな問題となると思うのですが、そういうことは全然ないんですか、今後当分。
○中田吉雄君 この五月五日にアイゼンハウアー大統領の特使としましてヴアン・フリート大将が羽田の空港に着いて、今韓国に行つていると思いますが、今月末には帰つてそして日本の再軍備の問題或いは地域的な集団保障に対する参加の問題というようなことについていろいろ重要な会談があるように伝えられているが、そういうことについては如何ですか。
私はヴアン・フリート大将が言うほどこの作戦で共産軍の大兵力を阻止し、又殺戮することはできないと思う。又この作戦のためには厖大な兵站、兵力、空輸能力や海軍力を必要とするだろう。中共の封鎖にしても、彼らは裏口からソヴイエトの援助を得ることができるから結局無駄骨に終ることになりそうだ。又満州爆撃はソヴイエトを会然と朝鮮動乱に参加させることになるかも知れない。