1991-04-23 第120回国会 参議院 外務委員会 第6号
先方の話しておられたことは、これはあちらの側に立てば当然なのでございましょうが、大変へン・サムリン政権、あるいはベトナムに対する強い不信の念をるる述べておられた。そして、せっかく用意された先ほど来お話が出ております包括的和平案というものを、そのまま無修正で何事もつけ加えることなくプノンペン側はこれを受け入れるべきであるということを非常に強い口調でおっしゃっておったようでございます。
先方の話しておられたことは、これはあちらの側に立てば当然なのでございましょうが、大変へン・サムリン政権、あるいはベトナムに対する強い不信の念をるる述べておられた。そして、せっかく用意された先ほど来お話が出ております包括的和平案というものを、そのまま無修正で何事もつけ加えることなくプノンペン側はこれを受け入れるべきであるということを非常に強い口調でおっしゃっておったようでございます。
そういう中で昨晩ようやく三派、いわゆるへン・サムリン政権のフン・セン首相とシアヌーク派のリーダーであるシアヌーク殿下、それからソン・サン派のソン・サン首相といろいろとコミュニケを作成することができた。
そのときに彼が特に強調しておりましたのは、現在もベトナム軍がへン・サムリン政権の軍服を着ているんだ、あるいは入植者という形で数十万のベトナム人がカンボジアにいるんだ。たとえ国連管理下の選挙といえども、このままで選挙をやれば、そのベトナム人がカンボジア人の顔をして投票する結果になるじゃないかと、こういうことを主張していたわけですね。彼は非常に強い調子で、我々はベトナム人を敵だと思っているんだと。
○政府委員(谷野作太郎君) これはまさに始まってみないとわかりませんが、その辺のことも河野課長がバンコクで詰めてくることの一つだとは思 いますが、とりあえず私の想像では、一方においてはカンボジアの国民政府、他方においてはへン・サムリン政権、この二者の間でお話し合いが行われて、そこにその他の方々がどう入るかということではなかろうかと思います。
ただし、現在はまだ乾季が続いておりまして、三派のグループとへン・サムリン政権の間にまだ散発的にいろいろな地域で戦闘が続いているという状況ではないか。各国はこの和平実現に重大な関心を持っているということでございます。
これがきっかけとなって、何か六月にカンボジアのシアヌーク殿下、それからへン・サムリン政権のフン・セン首相が東京へ来て会談をやるというふうなことになったというふうにお聞きするわけですが、この経過あるいはまたこれに対する日本政府のかかわり方、あるいはタイの政府のかかわり方はどういうことになるのか、そのことをまずお尋ねをいたしたいと思います。
先ほどのやりとりの中でいろいろと努力しているということでございますが、具体的にへン・サムリン政権を認めてないわけですから、中山外務大臣名で文書で差し上げるとか総理大臣の親書をお届けするとかという形はなかなかとりにくいのかな。そうすると、提唱されたお一人といっていいのでしょうかチャチャイ首相、こちらの方あたりにお願いする、あるいは今しているのだということなのでございましょうか。
また、アジアにおいては、朝鮮半島の緊張緩和のためにできるだけの努力をしなければならないと思って、積極的に日韓の外交交渉も現在、ただいまやっている最中でありますが、なお、中国を孤立させないで改革・開放路線を進めてもらうことが日本の大きな希望でありますし、特にカンボジア和平については、日本は積極的にこの和平達成に協力をするべきであるというのが私の考え方でございまして、先般、カンボジアのへン・サムリン政権下
AsEAN各国も非常に苦労しておりますが、先日日本を訪問されましたタイのチャチャイ首相から海部総理に、この日本でカンボジアの目下四派の中心と言われるシアヌーク殿下と、それからヘン・サムリン政権のフン・セン首相との平和への会議の舞台をセットしてはどうか、こういうお話がございまして、早速海部総理からこの旨をそれぞれに連絡をいたしましたところ、昨日、タイのバンコクでシアヌーク殿下が、六月の初めに東京でへン・サムリン政権
かねて政府としては、この二月に外務省から課長を初めてカンボジアのへン・サムリン政権下の地域に入れまして、政府の治安状況あるいはそこに住んでおられる方々の意見等も十分調査をさしていただく機会を得ました。
そういう中で、私は外務大臣として先般アジア局長をベトナムに初めて派遣をいたしておりますし、カンボジア和平構築のために、昨年の八月末に開かれたカンボジア和平会議にも参加をして、どうしたら積極的にこのアジアの紛争地点の解決に努力ができるか、協力できるかという観点から、先般はへン・サムリン政権下のプノンペンに外務省の課長を入れまして、そしていろんな人たちとの接触をいたしております。
ただ問題は、現在御承知のように、国連における安全保障委員会常任理事国五カ国の動き、それからオーストラリアの提案、ASEANの考え方、その上に立って、かつ現場で基本的にはクメール・ルージュとへン・サムリン政権との話し合いがなかなかまとまらないという状況でございますので、そういう全体の展望の中で会議をどこに位置づけて考えてよろしいのかということはこれから考えていかなければならない問題だろうと思います。
また、私ども日本国といたしましても、南北朝鮮の平和的な話し合いというものの環境をつくるために協力もしたいと思っておりますし、また現実にカンボジアの和平構築のためにも先般アジア局長をベトナムに、あるいは外務省の課長をへン・サムリン政権下のプノンペンに派遣をいたし、国連加盟の関係国とともにカンボジア和平の構築に現在努力している最中でございまして、どうぞひとつ、いましばらくアジア地域における平和醸成のための
はどうも対応外交の一つの例じゃないかという私の気持ちで申し上げたのですが、逆に私は日本の政府外務省でおやりになっている外交の中で、もちろん問題があるから対応するのは当たり前ですけれども、カンボジア問題に対する取り組みというのは大変評価をしているわけでありますが、もちろん基本姿勢も変わっていないということでその点のお尋ねはしませんけれども、具体的にシアヌーク大統領の訪日を要請して、そして今いわゆるへン・サムリン政権
そういう中でやはりASEAN諸国との駆け引きの問題もあるでしょうし、またシアヌーク大統領のいろいろと外交的な動きというのも出ておるわけで、シアヌークさんはむしろ今のカンボジアにおけるへン・サムリン政権と話し合わなきゃというふうな、あるいはベトナムと話し合わなきゃというふうな感じも持っておるわけでありますし、そういう中でこれから非常に複雑ですけれども微妙な変化というのはやっぱりあるわけですから、その変化
その点は、到底ベトナムにしろカンボジアのへン・サムリン政権にしろ納得しませんわな。その点はどういうようにお考えでしょう。
○寺田熊雄君 確かにへン・サムリン政権がベトナムから支援されておるという事実はこれは否定できないと思います。ただ、ベトナムが支援をしておるというのは、現地へ行ってみますと、決して軍事的支援にとどまらない。
○寺田熊雄君 そういう自国民を三百万人も虐殺する、そうして医師であるとかあるいは教員であるとか、カンボジアにおけるいわゆるインテリゲンチアをことごとく抹殺してしまう、プノンペンを無人の都にしてしまう、そういう悪政が行われておるときに、ベトナムの確かに援助を受けたへン・サムリン政権というものが生まれて、カンボジアを支配しておるわけですね。