1992-05-28 第123回国会 参議院 建設委員会 第8号
川を見るというと、瀬とふちとワンドの区別がつかなかったんだろうか、のっぺりとした同じような表情の川になっている。町を見るというと、駅を降りるとバスのターミナルとタクシーのターミナル、駅前再開発ビルがあって、そして、その中に商店街が組み込まれてしまっている、その横にはデパートがある、その横にはホテルがある。
川を見るというと、瀬とふちとワンドの区別がつかなかったんだろうか、のっぺりとした同じような表情の川になっている。町を見るというと、駅を降りるとバスのターミナルとタクシーのターミナル、駅前再開発ビルがあって、そして、その中に商店街が組み込まれてしまっている、その横にはデパートがある、その横にはホテルがある。
また、貴重な動植物の問題につきましても、例といたしますと山口県の一の坂川では、極めて蛍の有名な川でございますが、植生、空石積み等を整備することにより蛍の住みやすい環境をつくりゲンジボタルの保護、育成をした例、あるいは新潟県信濃川の大河津分水路に設置されているせき、床固めの改良を行いましてアユ、サケ、マスの遡上環境の改善を図った例、大阪府淀川におきましては計画的にワンドの保全を図るとともに新しいワンド
とともに、釣り仲間の楽しみであるワンドというのがあるのですね、これを、自然を残すという意味でもぜひとも残してもらいたい。また釣り仲間として、こういったことを楽しむためにもワンドをぜひ新しく設置していただきたい。こういった要望が強いわけでございますけれども、建設省としては淀川の河川流域でどんなお考えを持っているかお聞かせいただきたいと思います。
淀川のワンド等の問題でございますが、淀川の生態環境としての役割は非常に大事であるということですので、そういったことにかんがみまして、治水上支障のない範囲で、国営の淀川河川公園計画と整合をとりながらその保全を図ることとしております。具体的には文化庁等関係機関とも協議いたしまして、城北地区、豊里地区、庭窪地区、唐崎地区及び樟葉地区の五地区においてワンド等の保全及び新設を行うこととしております。
聞いてみたらそれをワンドと言うそうですが、これはぜひ残してほしいというのがいま自然保護団体の方々の要望でもあるわけです。当局にも何回かお願いをしたということを関係者が言っておりましたけれども、このワンドの保存を現在どのぐらいやって、どう残そうとしておられるのか、聞かしていただきたいと思います。
○玉光説明員 現在、ワンドが百五カ所ございます。面積的には二十三万平米でございます。それを現在五地区残す計画にしておりまして、その合計を申しますと約十五万平米を残そうという計画を立てております。
○玉光説明員 淀川のワンドは、いまおっしゃいましたように明治八年から淀川の改修を始めておりますが、そのときに低水路を維持するための水制工としてつくったものの名残でございまして、そこに堆積した流砂によりまして形成された湾部のことでございます。静水域でございまして、本流と比べまして水質が良好であるということで、特異なそういう生物的な生態があるわけでございます。