2014-04-02 第186回国会 参議院 原子力問題特別委員会 第3号
ワンスルー方式の方がはるかに難しいです。だけど、日本は高速増殖炉も高速炉も核燃料サイクルもどうなるか分からない。一九六〇年代は行くだろうということでみんな夢を持ちましたけれども、今こういう状況ですよ。そのリスクを抱えながら、今この使用済燃料というのを扱わなくちゃならないという物すごい難しい問題に入っていると思います。
ワンスルー方式の方がはるかに難しいです。だけど、日本は高速増殖炉も高速炉も核燃料サイクルもどうなるか分からない。一九六〇年代は行くだろうということでみんな夢を持ちましたけれども、今こういう状況ですよ。そのリスクを抱えながら、今この使用済燃料というのを扱わなくちゃならないという物すごい難しい問題に入っていると思います。
これはワンスルー方式といいまして、使用済核燃料をそのまま再処理をしないで処分をするという、そういう方向で今動いているということでありますが、日本の場合は、これはもう大臣御承知のように、特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律というのがありますが、これには使用済核燃料の地層処分、最終処分というのは入っていないんですね。あくまでガラス固化をするということで、再処理が前提になっています。
そしてまた、先ほど、世界の状況を見ますと、再処理路線を取るところと、直接処分、ワンスルー方式を取るところとあるわけでございますが、私はとにかく再処理一辺倒というやり方は本当にいかがなものかというふうに一貫して思っているわけでありまして、いろんな状況がある中でやっぱり選択肢はそれなりにちゃんと残しておくべきではないか。
ところで、アメリカは確かに、ワンスルー方式、使い捨てをとっている。ところが、この間私も、ロスアラモスの国立研究所、原爆をつくって、今は核削減条約の核弾頭の解体試験を中心にやっていますが、そこでもいろいろお話を聞いて、ユッカマウンテンの処分場といいますか実験場を見てきました。
アメリカでは、使用済み燃料は再処理をせずに使い捨てのワンスルー方式をとるとしている。水中プールに保管をしている。しかし、この中にプルトニウムを将来エネルギーとして生かす道があるなら、あるいは人間が制御できる道があるのなら、三十—五十年は水中につけて様子を見ようという考えもあると言える。
そのほかにワン・スルー方式という方式があるということを聞いております。これは再処理工程を省略するということで、非常に有利であるというふうに見られておると思うのでありますけれども、このような方式は、わが国では実用化され得ないのかどうか、これは技術的な問題があると思いますが、この辺についての見通しは、現在どのような状況になっておりますか。