1990-06-26 第118回国会 参議院 外務委員会 第11号
先日、来日いたしましたアメリカの核管理研究所のポール・レーベンサール所長は、もし日本が熱中性子炉のための混合酸化物燃料(MOX)の大規模な商業用開発を続けないならば、ヨーロッパからプルトニウムをこれ以上輸送しなくても大量に国内で余剰が生じるだろうと言っております。
先日、来日いたしましたアメリカの核管理研究所のポール・レーベンサール所長は、もし日本が熱中性子炉のための混合酸化物燃料(MOX)の大規模な商業用開発を続けないならば、ヨーロッパからプルトニウムをこれ以上輸送しなくても大量に国内で余剰が生じるだろうと言っております。
○竹村泰子君 レーベンサール所長はまた、ウランの価格が少なくとも五倍にならない限り、プルトニウムの平和利用は成り立ち得ないと指摘をしています。一体、日本政府はウラン価格が五倍以上にもなる事態を予想しておられるのでしょうか、明確に答えていただかねばなりません。
それから、ポール・レーベンサールの見解でございますが、これにつきましては確かにそういうようなことも言っておられるようでございますけれども、私どもといたしましては、高速増殖炉「常陽」、「もんじゅ」に使うのみならず、新型転換炉にも使っていく、それから全体プルトニウム利用の技術体系を確立していく、そういうことでその利用の展開を進めてまいりたい、かように考えておるところでございます。
○太田淳夫君 アメリカの核管理研究所長のレーベンサールさんという人は、ウラン価格が五倍にならなければプルトニウムの平和利用は成り立たない、こういう発言をされておるわけですね。大島科学技術庁長官は衆議院の本会議の答弁の中で、再処理せずウラン燃料のみ利用するのと大差ない、こういう答弁をされているわけですがね。
アメリカの核管理研究所のレーベンサール所長は、ウラン価格が少なくとも五倍にならない限りプルトニウムの平和利用は成り立ち得ないと指摘されています。このように、プルトニウムを利用した原子力施設には、莫大な費用と安全面における厳しい規制がかかることは周知の事実であり、最終的には消費者である国民に大きなッケが回ってくることは明らかであります。