1951-11-02 第12回国会 衆議院 予算委員会 第12号
先般関西の経団連において、陸軍省の占領地経済担当部長のリード博士が日本の中共貿易という関西の貿易業者の希望に対して、綿糸布を與えて石炭、鉄鉱石を入れるということは、自由諸国家群に対して重大な悪影響を及ぼすという発言がありました。片一方、日本政府の方のこの中共貿易に対する考え方、これはいかなる考え方で進んでおられるのか。
先般関西の経団連において、陸軍省の占領地経済担当部長のリード博士が日本の中共貿易という関西の貿易業者の希望に対して、綿糸布を與えて石炭、鉄鉱石を入れるということは、自由諸国家群に対して重大な悪影響を及ぼすという発言がありました。片一方、日本政府の方のこの中共貿易に対する考え方、これはいかなる考え方で進んでおられるのか。
あるいはニツケルの例をとつても、こちらから原材料を出しても、日本からこれが時計の製品になつてもどつて来る、ここにアメリカ国民の日本に対する反感の原因があるということを、先般関西におけるこれまた経団連の会合において陸軍省のリード博士が指摘しておるのであります。かような状況である。
併し、その下に来ておられるリード博士に、次官とそうして通商監が最近のうちに行きまして、我々が言わんとするところのものを大体章を逐つて決めておりますので、その方向を詳しく説明して再考をお願いしたい。こういう考えであります。で、現在の段階におきまして、参りましての談話の一端漏らすことができないということは甚だ遺憾であります。その点悪しからず御了承願いたいと思います。