2018-05-15 第196回国会 衆議院 決算行政監視委員会 第1号
引き続き、展望レポートには、政策委員の経済・物価見通し及びそのリスクバランスについても、見通しという形で詳細に示してございます。
引き続き、展望レポートには、政策委員の経済・物価見通し及びそのリスクバランスについても、見通しという形で詳細に示してございます。
ただ、そのとき、リスクバランスについて、下振れリスクの方が大きいと説明されております。潜在成長率を上回る成長を続けるといいながら下振れリスクの方が大きいということは、具体的にどのようなことを指しているのでしょうか。
特に、各政策委員が経済や物価の見通しが上振れまたは下振れする可能性について想定した確率分布を集計したリスク・バランス・チャートというもの、これが盛り込まれておりますが、このチャートを導入したまず意図を改めて御説明をいただきたいと思います。
最初に、展望レポートで今回リスク・バランス・チャートというものを導入したことから御説明いたします。 多少、ちょっと前置き的な話になりますけれども、日本銀行は半年に一回、先行きの経済、物価の見通しを公表していくということをやっておりまして、それが展望レポートでございます。
現実には不可能なゼロリスクを求める余り、リスクバランス感覚を失って、集団的なゼロリスク探求行動によって引き起こされる重大な社会問題が見えなくなってしまうという。 こういう状況ですから、どうかひとつ国民に対して正しいリスクコミュニケーションをしていただく、そのための評価をしていただくということについては検討していただきたいと思います。
この点は先ほども申しましたが、十一月のFOMCまでは、FRBも、将来のリスクバランスの評価として、インフレ警戒だということを出していたわけでございます。米国の民間機関の成長率の予想も、比較的高目であったことは、記憶に新ただと思います。
この点は、十一月のFRBのFOMCを見ましても、十一月FOMCまではリスクバランスの評価としてインフレ警戒という採用をしております。また、米国の民間機関の成長率の予想を見ましても、比較的高目であったこともあらわれております。 日本銀行としましては、経済、物価情勢を深く点検しながら、その時々において最も適切な金融政策対応を機動的、弾力的に行っております。