1950-03-23 第7回国会 参議院 予算委員会 第19号
これを今度はラスパイルにしたので、余計下つておる。こういう点はお認めになりますか。
これを今度はラスパイルにしたので、余計下つておる。こういう点はお認めになりますか。
○政府委員(渡邊喜久造君) 今お話のように昨年の八月、従来のフィッシャーの方式をラスパイルの方式に変えたことは、お話の通りであります。併しその後におきましてフィッシャーの数字は計算されておりません。従つて発表されておりません。それでラスパイルが常にフィッシャーより下に出るということにもならんようであります。これは過去の経験によりまして……。
最近、その生産統計ばかりでないと思いますが、賃金統計でも、CPI、その他の統計でも、一体政府は最近の統計を、これまで大体フイツシヤー式を使つていたようですが、最近全般的にフイツシヤー式を止めて、或いはパーシエ式とか、ラスパイル式とかいうように変えているような様子ですが、これは御答弁できなければ、内閣統計局あたりから又聽きますが、最近統計の算式、又基準等を、相当変えているのです。
○国務大臣(青木孝義君) これは木村さんも御承知の通り、統計学界におきまして、大体世界の大多数の国々の趨勢というものを基礎として段々変つて参りまして、ラスパイル式にいたしましても、最近そういう趨勢に世界的になつているというようなことで、統計学界等におきましても、そういうことが言われていることを記憶いたしておりますが、大体、これが都合がいいからこれにするということは、統計の学界等における研究の結果、一般的
○木村禧八郎君 事情は分りましたが、今後いろいろな刊行物にCPIを基準にしたというときに、ラスパイルによつたということを、書かないと非常に違つて来るのですね。この間のお話でも、どうも実質賃金が非常に上たというので、これまでのフィッシャーを見たが上つていないのですね。公式の例えば労働省あたりで出ておるのを見ても上つてないのが、この間の主税局長のお話ですと、非常に上つておるというように出て来る。
○木村禧八郎君 そうしますと、ラスパイルで計算された数字なんですね、それでは下る筈なんです。あの実質賃金は上る筈なんです。
○木村禧八郎君 あのCPIですね、これはまあ八月からラスパイル式に変つたんですね、ラスパイル式に変つて、ずつとあれを過去に遡つてCPIを計算すると、これは非常に低くなるんですね。ですからフィッシャーでやられたのか、ラスパイル式でやられたのか、その点を……
これまではフイツシヤー式によつてCPIを計算しておつたのをラスパイル式に変えておる。CPIは、フイツシヤー式によりますと、本年一月の指数が四七〇・九であつたものが、本年七月にはこれが五〇一・四に殖えるのです。これがラスパイル式で計算いたしますと、本年一月の一三二・四が、本年七月には一三二・八にしかならない。CPIが非常に下るのです。