1972-05-11 第68回国会 衆議院 本会議 第27号
現に米国自身も、ラオス領に侵入してホー・チ・ミン・ルートを大爆撃し、カンボジア領に進攻したのは、補給基地や補給路の破壊が目的であったのであります。わが国は、日米安保条約によって米軍の一大補給基地となっており、わが国からベトナムへ軍事物資が、大型輸送機やLST輸送船によって大量に輸送されていることも周知の事実であります。
現に米国自身も、ラオス領に侵入してホー・チ・ミン・ルートを大爆撃し、カンボジア領に進攻したのは、補給基地や補給路の破壊が目的であったのであります。わが国は、日米安保条約によって米軍の一大補給基地となっており、わが国からベトナムへ軍事物資が、大型輸送機やLST輸送船によって大量に輸送されていることも周知の事実であります。
○沢木政府委員 ただいま先生の御発言の中に、アメリカに手を引けと言ったことがないように理解される御発言がございましたが、先般ラオスの問題に関しまして関係各国に出しました政府の声明の中には、あらゆる国の外国軍隊はラオス領から手を引くべきだということをはっきり申しております。その中にはもちろんアメリカも含まれているものと解釈されるわけでございます。
そしてその次に、しかしそうだからといってその他の国の軍隊がラオスに入ることを正当化するものではない、そしてすべての軍隊のラオス領からの即時撤退を要求する、こういうラオスの国としての声明並びに態度というものは、日本政府といたしましても、よく理解できるところであると思います。
ところが、メコン河といいますと、チベット高原の東に源を発しまして、えんえんと中国本土を流れ、ラオス領に入っているのであります。したがいまして、もし中国本土におきまして流れを変えたり流量を調節したりするとすれば、現在の調査の基礎は全くくつがえってしまうわであります。