2000-11-27 第150回国会 参議院 憲法調査会 第2号
ちょうどドイツが何とかしてヨーロッパ統一をつくってヨーロッパを通じて世界でしょう。日本はやはり東北アジアを通じて世界ということになると思います。だから中国とか韓国と日本との友好関係というのが恐らくかぎになるんじゃないかと思うんです。それは政治的問題ですね。
ちょうどドイツが何とかしてヨーロッパ統一をつくってヨーロッパを通じて世界でしょう。日本はやはり東北アジアを通じて世界ということになると思います。だから中国とか韓国と日本との友好関係というのが恐らくかぎになるんじゃないかと思うんです。それは政治的問題ですね。
また、ヨーロッパ統一通貨へ向けてただいま財政赤字、GDP比を三%以下に抑える熾烈な戦いをやられております。 ひとり我が日本がその中でも極めて厳しい財政赤字を抱えておる、要調整費を入れますと五百二十兆、地方、国を合わせましてGDPを超える財政赤字、これの利払いだけで気が遠くなる話になるわけでございます。
定義がございませんけれども、昨今ヨーロッパ統一通貨に向けて最後の努力を各国がいたしておるときに出しましたのが、GDP比でございますが、ストックで六〇%以下に下げること、そして同時に、フローでGDP比単年度三%、こういうことであれば健全財政と言われるだろう、こういうことなのであります。 我が国の現況は、御案内のとおり対GDP比九〇%を超えておる。
○国務大臣(中曽根康弘君) ヨーロッパの場合は、ヨーロッパ統一への共同意思というものが極めて強くございまして、ヨーロッパ評議会とか、あるいは通貨にしても統一していこうというのでECUというものまでもできて、そして政治的な統合の意欲が極めて強い。
○国務大臣(中曽根康弘君) ヨーロッパ統一の思想というものは戦後根強く出てまいりまして、そういう基本的姿勢にやはり各国の首脳部はあるんだろうと思います。
ECにおいてもヨーロッパ統一国家へのストライドがかなり伸びてくる。英国もECに入る可能性も出てきておりますし、通貨の統一あるいはヨーロッパ議会の設定という方向に進むという可能性も考えられる。大体八一年にそういう方向で進もうという約束で彼らはいま進んでおるわけでありますから、そのめどもだんだんついてくる。
ヨーロッパにおいても、ヨーロッパ統一軍というものをつくるべく今大わらわである。しかし、このヨーロッパにおいて統一軍をつくるというのは、ソ連とヨーロッパが陸続きでありますから、ソ連の大軍が一時にどつと押し寄せて来た場合に、少くとも一応これをチエツクするだけの軍事力が必要であるということはよく理解ができるのでありますが、極東の情勢はヨーロツパと違うであります。
それよりも、そういうことを言うならば、ヨーロッパ統一軍をつくれと言つたのはだれなんですか、アメリカでしよう。それから台湾の蒋介石の軍隊を援助して、これをアメリカ軍の作戦計画の中に入れようとしておる、あるいは東南アジアの軍事会議を開いておる、これがアメリカではないか。こういうような状態が起つて来たとき、当然これは日本にも要求されて来るはずだ。要求されないで済むはずがない。