2000-04-20 第147回国会 参議院 財政・金融委員会 第11号
円だけの問題ではないということであるのですが、ユーロ当局はユーロについて議論してもらうことを好まない、介入をされるというようなことも好まないふうで、これはドイツとフランスとは違う考えかもしれませんが、ユーロ中央銀行の考え方でございますものですから、結局、円だけを取り出して議論することにはならずに、メジャーカレンシーズということで、ドルを含めましてそういうものについてファンダメンタルズに合致するようお
円だけの問題ではないということであるのですが、ユーロ当局はユーロについて議論してもらうことを好まない、介入をされるというようなことも好まないふうで、これはドイツとフランスとは違う考えかもしれませんが、ユーロ中央銀行の考え方でございますものですから、結局、円だけを取り出して議論することにはならずに、メジャーカレンシーズということで、ドルを含めましてそういうものについてファンダメンタルズに合致するようお
しかし、余りそれに触れることをユーロ当局が好まない。そこまでいけばドルがどうなんだという話になって、ちょうどニューヨークのああいう株式の問題があるものですから、ドルが強いとか弱いとかいうことに言及するのは大変微妙な環境にもなっておるということから、ひっくるめまして、ここにございますように、「主要通貨間の為替レート」という言葉に置きかわりました。
そのことは一般には認められておるわけでございますが、ユーロそのものは実はもっと強くなければならないんじゃないかというふうに見る見方と、ユーロ当局と申しますか、恐らくユーロ中央銀行の見方と独仏という関係国の見方とは必ずしも一緒でないのかもしれません。中央銀行当局は、自分たちは何もユーロを強くすることがそんなに大事だと思っていないので、むしろ物価の安定の方が大事だという見方でございます。
他方で、ユーロは、本日あたりほとんどドルとパーになるような状況で、連日落ちておりますけれども、これはしかし、先ほど日本銀行総裁が言われましたように、ユーロ当局はユーロが安くなるということは余り気にしていない、むしろ物価の安定が大事であるというふうなことで、したがって、この円の動きをユーロが多少、どういうふうに関係いたしますのか、ちょっと余り一緒に考えるわけにはいかないような感じでございます。