1962-04-20 第40回国会 衆議院 大蔵委員会 第34号
今それを思い起こしますと、「外国為替専門銀行に課せられた国民経済的使命の重要性にかんがみ、同行機能の完全なる発揮を図るため、政府は外国為替専門銀行に対し低利円資金の供給、政府保有外貨の預託、輸入ユーザンス制を認める等為替貿易金融制度の正常化の強力なる諸施策を検討の上急速に実施に移されたい。」というような附帯決議を付しております。
今それを思い起こしますと、「外国為替専門銀行に課せられた国民経済的使命の重要性にかんがみ、同行機能の完全なる発揮を図るため、政府は外国為替専門銀行に対し低利円資金の供給、政府保有外貨の預託、輸入ユーザンス制を認める等為替貿易金融制度の正常化の強力なる諸施策を検討の上急速に実施に移されたい。」というような附帯決議を付しております。
外国為替銀行法案に関する附帯決議 外国為替専門銀行に課せられた国民経済的使命の重要性にかんがみ、同行機能の完全なる発揮を図るため、政府は外国為替専門銀行に対し低利円資金の供給、政府保有外貨の預託、輸入ユーザンス制を認める等為替貿易金融制度の正常化の強力なる諸施策を検討の上急速に実施に移されたい。 右決議する。 以上であります。 右御報告を申し上げます。(拍手)
しかしてこれに加えまして、円資金の不足をカバーする意味から行きましても、輸入ユーザンス制を認めるなど、為替貿易金融制度の正常化をはかりまして、さらにこれでも足らぬというような場合には、円資金確保のために、あるいは将来法律を改正しまして金融債発行の道を開く、こういうふうなことも必要であろうかと思います。
ユーザンス制は早急に復活すべきであると信ずるのであります。 次に、為替相場の正常化であるが、現在わが国の為替相場は何から何まで公定制をとつておりますが、元来一国通貨の対外価値たる為替相場の水準を一定に維持しようとするには、政府が外貨準備を持ち、かつ為替管理の面で為替投機とか、資本逃避とかの防止をすれば足りるのであります。
為替貿易金融制度の正常化、特にユーザンス制の採用並びに為替相場体系の正常化を図ること」などを要望して賛成の意見が述べられ、青柳委員より、「政府の為替専門銀行に対する答弁は消極的であるが、新銀行に対する期待が大であるので、積極的に日本経済に役立たしめるよう育成することを要望する」旨の賛成意見が述べられ、更に堀木委員より、「為替専門銀行は、その機能の発揮如何は、すべて政府の行政的運営にかかつている。
ユーザンス制の問題につきましても非常に強い御要望がございまして、これも我々為替決済の正常な姿からいたしまするとお話の通りだと思つております。但し先ほどもちよつとお話もございましたが、只今のところは、ここ数カ月は、国際収支の問題或いは為替の面において、言葉は悪いのでございますが、非常時というような様相を呈しておるのではなかろうか。
当面の輸入阻止というために、輸入外貨ユーザンスを規制されておるようでありますが、本来、貿易金融にユーザンスなき貿易金融ということはあり得ないものであつて、これだけの銀行を作るということであれば、当然、貿易金融を正常化する上においてユーザンス制は十分に活用すべきものであろうと思います。
そうして金利が安いということは却つてそのコストを下げるゆえんだし、むしろ、それはいいので、そういうことによつて安易に物が入つては困るということはあるけれども、これは為替管理のほうで考えて行けばいいので、そのユーザンス制を採用するために困るということには必ずしも行かないのじやないか。
ユーザンス制そのものには、いろいろな意味において議論の余地があろうかとは思います。しかし、輸入を円滑にするためにとられたこの方針が、基礎條件の変化せざるうちにユーザンス制以前の状態に逆もどりするということは、一体何たることでございましようか。今日も、輸入は依然微々として振いません。
外為特別会計における御承知のようなユーザンス制というものがございますが、あれが現在二千億をちよつと割つております。千七、八百億ぐらいになつておる。あの制度は御承知と思いますが、外為会計が円資金を調達するために日本銀行を通じてあれを行なつております。日銀からあれだけの円を受入れておる。つまり端的に言えば借りておる。それだけ財政の面では支払超過の穴ができておる。
最近日本銀行の貸出は千二百億くらいでありますが、そうして新聞にはこの数字しか出ていないのでありますが、実はいわゆるユーザンス制に基くところの外国為替貸付金、これは実質上日銀の貸出にほかならないのでありますが、これが二月の末日まで二千六百億と思うのであります。今はもつと殖えておると思います。
それは大蔵大臣も言われているように、ユーザンスを延ばすものは延ばす、また短かくしてもいいものは短かくするというようなことで、今までのような一律のユーザンス制で行かないで、ユーザンスの制度に弾力性を與えつつ、ユーザンスの切れた場合の金融を扱う。
○政府委員(大久保太三郎君) それからもう一つ金融のことでございまするが、これもユーザンス制の実施によりまして金融の効果が生じたのではないかと、そう存じます。
無論政府が輸入原材量の確保を図るために長期の契約の実施でありますとか、或いはユーザンス制の実施でありますとか、諸般の政策をおやりになつておることは事実である。
なお外国為替特別会計といたしましては、日銀のユーザンス制の実施によりまして、日銀に外貨々売却いたしますその関係で、日銀から円の收入が予定されておりますのが約六百七十六億円ございます。以上によりまして、外国為替特別会計で期待いたします收入といたしましては、九百三十六億円であります。その差額收入の不足分は百億ということに相なりますので、これを一般会計から繰入れる。そういう必要を認めたわけであります。
ところが輸入に対しましては、例のユーザンス制その他で若干資金はゆるめられておりますが、それだけでは絶対に不足であります。輸入業者は輸入円資金に不安を感じておりますため、より一層積極的になれないのであります。