2003-03-20 第156回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号
コソボでユーゴ軍に追われて亡くなられた人は五千名ぐらいだと言われておるんですが、それを止めるためにNATO軍が国連の決議を背景にベオグラードを爆撃した、あるいはユーゴ軍を爆撃した。この損害は何名か定かではありませんが、一万名ぐらいは私は亡くなっていると思うんですね。そうだとすると、五千人に対する非人道的な行為をやめさせるために一万人殺してもいいのかという、そういう根源的な疑問がございます。
コソボでユーゴ軍に追われて亡くなられた人は五千名ぐらいだと言われておるんですが、それを止めるためにNATO軍が国連の決議を背景にベオグラードを爆撃した、あるいはユーゴ軍を爆撃した。この損害は何名か定かではありませんが、一万名ぐらいは私は亡くなっていると思うんですね。そうだとすると、五千人に対する非人道的な行為をやめさせるために一万人殺してもいいのかという、そういう根源的な疑問がございます。
○高村国務大臣 ユーゴにおけるNATOの軍事行動は、国際社会による政治解決のための粘り強い外交努力にかかわらず、ユーゴ政府がこれをかたくなに拒否し、他方で、コソボにおいてユーゴ軍及び治安部隊によるアルバニア系住民に対する攻撃が続く中で、さらなる人道上の惨劇を食いとめるため、やむを得ざる措置としてとられたものであったと理解しております。
さらに、ユーゴ軍、治安部隊、四万人以上を新たにコソボに投入する、こういう状況の中で、さらなる民族浄化が行われるであろうというような予想があった中で、やむを得ざる措置としてしたもので、どこかの国に人道上の問題、人権の問題があればこういうことが普通にどんどん行われるという話ではなくて、その程度が余りにもひどいので、例外中の例外として行われた措置である、やむを得ざる措置であったと理解をしている、こういうことを
○高村国務大臣 ユーゴにおけるNATOの軍事行動は、国際社会による政治解決のための粘り強い外交努力にもかかわらず、ユーゴ政府がこれをかたくなに拒否し、他方でコソボにおいてユーゴ軍及び治安部隊によるアルバニア系住民に対する攻撃が続く中で、さらなる人道上の惨劇を食いとめるため、やむを得ざる措置としてとられたものであったと理解しているわけでございます。
ユーゴに対する空爆がやっと終了し、ユーゴ軍はコソボから撤退、NATO主体の平和維持部隊がコソボに進駐しています。私は、NATOと空爆に慎重だったロシアとの間で国際治安部隊に関する合意が達成されたことを歓迎し、コソボ紛争の全当事者に対し、停戦が尊重されていくことを期待するものであります。 ユーゴへの空爆は、人道を大義名分としてはいましたが、国際法上の疑義が指摘される中で実行されました。
コソボ問題については、先日、ユーゴ軍・治安部隊の撤退が完了して、NATOの空爆が終了し、和平が達成されたことは大変喜ばしいことであります。 コソボ問題は、欧州だけでなく国際社会全体の問題であり、今回のサミットにおいても、地域情勢ではやはりコソボ問題が中心的な議題となったとのことでありますが、各国首脳間ではどのような議論がなされたのか。
続いて、ユーゴ軍及びセルビア治安部隊のコソボ撤退を受けた今後の我が国の貢献策についてお伺いします。 今月の二十日、NATO軍による空爆の終了宣言がなされましたが、この空爆を機に、セルビア人とアルバニア系住民の溝は深くなったとも言えます。 我が国は、人道支援策として、紛争による難民に対し二億ドルの拠出を約束し、サミットにおいても、さらに難民の帰還、復興に追加支援を表明しました。
現在、ユーゴ軍、治安部隊の撤退のためのNATOとユーゴの協議は残念ながら中断されており、今後の展開は必ずしも楽観視できない状況にあります。我が国といたしましては、このことが最終的政治解決へ向けての流れを停滞させないことを強く望むものでございます。
ユーゴ軍、治安部隊等を含むすべての部隊が撤退する。それから、NATOを中核としつつ、ロシアや中立国も参加する国際平和部隊が駐留する。統一的な指揮系統を有する。このNATOを中核としつつというところを認めたということが、ユーゴ政府が大きく一歩踏み出したということだと思っております。それから、一定期間内にユーゴ軍、治安部隊を撤退させ、それに応じて、NATO側は空爆を一時停止する。
○高村国務大臣 ミロシェビッチ大統領が受諾を表明した和平案の骨子でありますが、ユーゴ軍、治安部隊等を含むすべての部隊が撤退をする。ただし、撤退後、ユーゴの要員が限られた数で特定の機能を果たすために戻ってくる。それから、NATOを中核としつつ、ロシアや中立国も参加する国際平和部隊が駐留する。同部隊は、統一的な指揮系統を有する。
それで、先ほど大臣、さきの質問者に対する答弁の中で、ユーゴ軍の撤退がどの程度の撤退かわかりませんけれども、とにかくユーゴ軍がまず撤退をする、そしてその次に難民が安全にそこへ帰ってくる、そしてその次に復興が始まる、この順序をおっしゃいました。
それから、空爆を行っているNATO自身がこの問題に関しましてどのように位置づけをしているかと申しますと、空爆が行われた直後に、ソラナ事務総長が、今回の軍事行動はユーゴ政府が和平合意案をかたくなに拒否し、他方で、国連安保理決議等に反しコソボにおいてユーゴ軍及びセルビア治安部隊による過度な武力行使が続く中で、人道上の惨劇を防止するために万やむを得ざる措置であるという評価を下している、このことに尽きているわけでございます
○政府委員(東郷和彦君) 累次御説明申しておる所存でございますけれども、NATO諸国は、これは空爆が行われた後のソラナ事務総長の説明でございますけれども、今回の軍事行動は、ユーゴ政府が和平合意案をかたくなに拒否し、他方で国連安保理決議などに反し、コソボにおいてユーゴ軍及びセルビア治安部隊による過度な武力行使が続く中で、人道上の惨劇を防止するためにやむを得ざる措置であるという説明を行っております。
○国務大臣(高村正彦君) ユーゴにおけるNATOの軍事行動は、国際社会による政治解決のための外交努力にもかかわらず、ユーゴ政府がこれをかたくなに拒否し、一方でユーゴ軍、治安部隊によるアルバニア系住民に対する攻撃が続く中で、さらなる人道上の惨劇を食いとめるため、やむを得ざる措置としてとられていると理解しております。
○国務大臣(高村正彦君) いや、そうじゃなくて、アルバニア人側の解放軍が、その解放軍をやっつけるのと同時に住民まで弾圧したというのが今度のユーゴ軍あるいは治安部隊あるいは民兵、そういったものが来たというのが今度の人道上の惨劇を生んだということでございます。
さらに、平山公述人は何と言っておられるかというと、NATO軍によるユーゴ空爆が四月に入ってからはコソボ地区のユーゴ軍の補給路を遮断する作戦、すなわち後方支援活動を主たる攻撃目標として補給路である橋や鉄道や道路などが次々と破壊されています。
それから、他方、ユーゴにおいては、コソボにおけるユーゴ軍治安部隊による弾圧、非人道的な行為によって多くの犠牲者が発生しており、また周辺諸国に七十万人以上の難民が流出しております。 このような人道上の惨劇に一日も早く終止符を打つためには、コソボ問題の政治解決が不可欠であります。
また、今回のNATO軍による軍事行動につきましては、国際社会の粘り強い外交努力にもかかわらず、ユーゴ側がこれをかたくなに拒否し、一方で、ユーゴ軍及びセルビア治安部隊による過度の武力行使が続くという状況のもと、さらなる人道上の惨劇を食いとめるためやむを得ざる措置としてとられたものと理解しております。
○藤田(幸)委員 その際に、あるいはそのほかのいろいろな外交チャンネルを通しまして、先ほど来申し上げてまいりましたが、イタリアの首相の案、それからドイツの緑の党の案、それからロシアと中国の動き等を含めまして、もちろん、コソボからのユーゴ軍の撤退あるいはコソボにおけるアルバニア人の迫害等の停止というある程度の動きが期待されるあるいは予測されるという場合には、イタリアあるいはドイツ、中国、ロシア等がいろいろな
○高村国務大臣 コソボにおきましては、昨年二月末のアルバニア系武装組織とセルビア治安部隊との武力衝突以来、ユーゴ軍及びセルビア治安部隊が圧倒的な軍事力のもとにアルバニア系住民に対する弾圧を行ったわけであります。その結果、昨年秋の時点で二十万人以上の難民、避難民が発生し、周辺国にも流出する事態となりました。
最も身近な例では、NATO軍によるユーゴ空爆が四月に入ってからコソボ地域のユーゴ軍の補給路を遮断する作戦、すなわち後方支援活動を主たる攻撃目標とし、このための補給路である橋や鉄道、道路などが次々に破壊されています。ユーゴ空爆の正当性に対する疑問はさておきましても、経験的に申し上げれば、戦争は一たび戦端が開かれますと確実にエスカレートするわけであります。
それから、この点につきましては空爆を開始した直後にソラナNATO事務総長より、軍事行動開始の決定に際して、今回の軍事行動はユーゴ政府が和平合意案をかたくなに拒否し、他方で国連安保理決議等に反しコソボにおいてユーゴ軍及びセルビア治安部隊による過度な武力行使が続く中で人道上の惨劇を防止するためにやむを得ざる措置であるということが表明されておるわけでございまして、これ以上に当事者であるNATO諸国からこの
○国務大臣(高村正彦君) ユーゴ軍、セルビア治安部隊は圧倒的な軍事力のもとにアルバニア系住民に対する武力攻撃を行いました。その結果、大量難民、避難民が発生し、周辺国にも流出する事態となりました。
○高村国務大臣 NATOによる軍事行動につきましては、国際社会の粘り強い外交努力にもかかわらず、ユーゴ側がこれをかたくなに拒否し、一方で、ユーゴ軍及びセルビア治安部隊による過度の武力行使が続くという状況のもと、さらなる人道上の惨劇を食いとめるため、やむを得ざる措置としてとられたものと理解をしております。
○高村国務大臣 繰り返しますが、NATO軍による軍事行動につきましては、国際社会の粘り強い外交努力にもかかわらずユーゴ軍がこれをかたくなに拒否し、一方でユーゴ軍及びセルビア治安部隊による過度の武力行使が続くという状況の中で、さらなる人道上の惨劇を食いとめるためにやむを得ざる措置としてとられたものと理解しております。
それから、コソボ解放軍というのがすべて正義で、ユーゴ軍がすべて悪、一〇〇対ゼロだなんということは、これはこういう問題の本質からいって私はあり得ないことだ、それは両方にいろいろな問題があってこういう問題が起こっているということは、それはもうそういうことなんだろうと思います。
今回のNATO軍によるユーゴスラビア空爆についてのお尋ねでございますけれども、政府といたしましては、ユーゴの政府が和平の合意案、これをかたくなに拒否をいたしまして、他方で、国連の安保理決議に反しまして、コソボにおきましてユーゴ軍及びセルビアの治安部隊によります過度な武力行使が続く、こういう中でぎりぎりの外交交渉が行われてまいりまして、それがとんざをいたしまして、このまま放置をすれば多数のさらなる犠牲者
そういう状況の中で、ユーゴ軍そして治安部隊がかなり和平交渉を行っている中で増強されて、何をするかわからないという状況の中で最後通牒が突きつけられたというような状況の中で拒否した。そういう状況だったということも考えなければいけない点である、こういうふうに考えております。
○国務大臣(高村正彦君) ユーゴ軍あるいは治安部隊によってコソボで民族浄化と言われるような非常に非人道的、それも程度のすさまじいことが行われていると。そういうような中でNATOが空爆を続けること自体については、それをやめさせるためという意味で理解はしております。
私は、今ユーゴ軍あるいは治安部隊によって行われているすさまじい民族浄化と言われるような状況、これは空爆の状況と違ってテレビなどに映りません、映す機会がないので、私たち日本人の目にそういうことが余り感じられないという面もあるわけでありますが、そういった状況にフリーハンドを与えてしまうようなことはなかなかできないのではないか、国際社会としてもそれなりの責任はあるのではないか、こういうような考え方を持って
○国務大臣(高村正彦君) 今コソボにおきましては、ユーゴ軍あるいは治安部隊によってかなり激しい民族浄化、コソボは人口が二百万ぐらいで、そのうち百八十万人がアルバニア系の人でありますが、そのうちもう六、七十万人が国外に脱出せざるを得ない難民、国内の避難民が四十万人ぐらいいる、こういうような状況になっているわけであります。 そういう非人道的立場を阻止するために、何とかやめさせたい。
NATO側は、事態の進展によってはユーゴのじゅうたん爆撃をも辞さないという圧力をかけつつありますが、NATOによりますと空爆は既に最終段階に入り、ユーゴ軍のコソボからの撤退が解決へのかぎとなりつつあります。 NATOはユーゴスラビア・コソボ自治州をめぐる紛争終結後の日本に対する期待として、コソボの復興やバルカン半島の包括的安定策づくりへの日本の積極的な関与を挙げております。
○国務大臣(高村正彦君) 今回のNATOの行動につきましては、これまでも累次申し上げておりますように、ユーゴ政府は和平合意案をかたくなに拒否し、他方で国連安保理決議に反し、コソボにおいてユーゴ軍及びセルビア治安部隊による過度な武力行使が続く中、ぎりぎりの外交交渉がとんざし、このまま放置すれば多数のさらなる犠牲者が出ることが必至という人道上の惨劇を防止するためにやむを得ずとられている行動であると理解しているわけでございます