1999-08-06 第145回国会 衆議院 外務委員会 第13号
この文民ミッションが派遣されたにもかかわらず、ユーゴ側は引き続き軍事部隊をコソボに展開して、人道的な惨劇を招きつつあったということが背景にございます。その結果このランブイエ交渉が行われたということで、国際社会の追い詰められた立場を一点申し上げたいと思います。
この文民ミッションが派遣されたにもかかわらず、ユーゴ側は引き続き軍事部隊をコソボに展開して、人道的な惨劇を招きつつあったということが背景にございます。その結果このランブイエ交渉が行われたということで、国際社会の追い詰められた立場を一点申し上げたいと思います。
つまり、一方でこれだけ被害者だとユーゴ側が言っている、一方でやはりコソボに行ってみますと、ユーゴといいますかセルビアにやられた民族浄化の現場がどんどん出てきている。両方であおっているというような感じがあるわけです。
紛争の再発防止につきましては、ユーゴ側が受け入れを表明した和平案についても、効果的な国際的文民及び安全保障プレゼンスをコソボに展開することとされています。我が国としては、民生面での和平履行のための人的貢献等を検討していきたいと考えております。
その弾圧に今度は対抗して、コソボの側におきまして解放軍というものが次第次第に形成されたという流れになっているわけでございまして、解放軍というものがそもそも最初からかなり強い存在として存在していて、それとユーゴ側の軍事組織とが対峙してきていたという状況ではなかったというふうに思います。
民族浄化が行われる前には長い民族間の対立があった、そしてコソボ解放軍等が独立を目指して、そしてユーゴ側は国境線を変更するようなことはだめだよ、こういうこともあったと思いますが、端的に言うと、八九年ですか、ミロシェビッチ大統領の側がコソボの自治権を廃止するという、強い側が攻撃に出た、現状を変えるようなことに出た、そういうところから、また今度はコソボ解放軍が活発に逆に独立を主張するようになったと。
○政府委員(東郷和彦君) まさに委員御指摘のような事実関係があったわけでございまして、私の理解は今のNATO側の説明、すなわち三つの国連決議にユーゴ側がこれまで合致した行動をとってこなかった。
そして、G8の統一ポジション、これはもちろん完全に細部まで詰まっているわけではないんですが、一般原則としては幸いなことに統一ポジションが詰まったわけでありますが、そういう中で、最近ミロシェビッチ大統領、ユーゴ側もこのG8の統一ポジションをある程度評価する、こういうことになってきているわけでありますから、こういう中で私は政治的解決が図られるべきである、こういうことを思っているわけでございます。
それについては、やはり国連の決議に基づくものであるというところまでは大体一致するわけでありますが、国連決議の中でしたものであっても、一部の国は、実態としてNATO中心だよ、こういうのと、それから、NATOで空爆に参加したような国が入ったんじゃ、それはユーゴ側がうんと言わないだろうという国と、だから、その間はかなり広いんですが、いろいろな考え方がある、いろいろなあれがあると思うんですね。
国際社会はこのような人道上の惨劇に深い憂慮を覚え、ユーゴ側の武力行使をとめさせ、コソボ問題を政治解決に導くため、国連等の場において種々の外交努力を行ってきました。昨年の秋には欧米諸国の仲介努力の結果、ユーゴは一たん軍事作戦を停止し、部隊の多くを引き揚げることを約束しましたが、その約束にもかかわらず、停戦は長続きしませんでした。
NATO側もユーゴ側もアルバニアも、みんな悩んでいる。この問題の解決は非常に難しいと思いますけれども、中長期的なものも含めて、日本の国際社会でのスタンスの確立というものも含めまして、日本の貢献の新しい分野にプラスに転化していければというふうに思いますので、大臣初め皆様の御努力を期待申し上げます。終わります。
しかし、このような国際社会の粘り強い外交努力にもかかわらず、ユーゴ側はこれをかたくなに拒否し、一方で四万人以上の軍、治安部隊をコソボ及びその周辺に投入し、さらなる攻撃準備を整えました。このような条件のもと、NATOはさらなる人道上の惨劇を食いとめるため、やむを得ざる措置として軍事行動をとるに至った次第でございます。
○国務大臣(高村正彦君) 日本政府の考え方というのは、ユーゴ側が国際社会の声を聞いて民族浄化というようなことをやめる、そして軍及び治安部隊を撤退させる、そして難民の帰還を認める、難民の安全な帰還を保障するためには何らかの国際的な安全保障プレゼンスを認める、そういうことだと思います。
そして、ユーゴ側はそれに対して、ユーゴ軍の方がかなり優勢でありましたから、まさにコソボ解放軍をやっつけるというだけではなくて、そういう中で、ユーゴ軍だか民兵だか治安部隊だかよくわかりませんが、民族浄化に伴う虐殺みたいなことも伝えられている。
外務大臣、民族浄化とかそういうユーゴ側のことを言われましたのでちょっと申し上げようと思いますが、我が党は、この問題はセルビアとアルバニア系住民の双方に問題がある民族紛争というふうに見ております。
○高村国務大臣 NATOによる軍事行動につきましては、国際社会の粘り強い外交努力にもかかわらず、ユーゴ側がこれをかたくなに拒否し、一方で、ユーゴ軍及びセルビア治安部隊による過度の武力行使が続くという状況のもと、さらなる人道上の惨劇を食いとめるため、やむを得ざる措置としてとられたものと理解をしております。
○国務大臣(小渕恵三君) このたびのコソボにおける難民が大量に発生しておる事案に関しまして、NATOといたしましてそうした民族浄化というような不幸な事態に対処するために空爆が行われ、ユーゴ側がこれに対して、ミロシェビッチ大統領がいわゆる平和のための五つの条件を一日も早く引き受けるということが望ましい、こう考えておったところでございます。
アメリカとNATOは、空爆について、コソボでのユーゴ側の残忍な行為をやめさせるためだと説明してきました。しかし、現実を見れば、空爆によって新たな難民を生み出した上、ユーゴの住宅地、病院、経済施設、国際列車、避難民の列車など、民間目標へのほとんど無差別な爆撃によって、何千人という死傷者を出し、肝心のコソボ問題の解決そのものが遠のくという結果をもたらしているのであります。
つまり、アナン事務総長が提案を出して、ユーゴ側あるいはミロシェビッチ側がそれを拒否したわけですね。それは、最初にNATO軍の空爆をやめろというのがユーゴあるいはセルビア側のまず停戦のときの第一条件なんですけれども、国連が出したものは治安部隊の撤退ということをまず第一に出してきていたので、結局それはのめないという形で拒否をしたんです。
しかし、軍事面というか、合意ができた後その合意をいかに守らせるかという軍事的な問題で、NATOを中心とする平和維持軍を展開するということに対して、ユーゴ側が反対しセルビア側が反対したということであったわけです。 しかし、こういった多民族の国家においてその少数者がすべて独立という形になっていくと、もう本当にこの地域はとりわけ問題が複雑なわけですのでそういう形はとれない。
ですから、そういう観点からしてみて、今回のユーゴの事態でも、やはり集団的自衛権の、すなわち軍事同盟条約の産物としてのNATOが国際的な正当性を担保せぬままにああいう形で爆撃を行う、それがゆえに、ユーゴ側にも一半の正当性の根拠といいますか、そういうものが与えられて、状況が長引いていってしまう、そういう状況があると思うんですね。
○小渕内閣総理大臣 委員と同じく、ユーゴあるいはコソボをめぐりましての状況については、大変残念な状況でありまして、一日も早くユーゴ側が合意を認めて、平和的解決に向かって決着を見まするように、努力を期待いたしておるところでございます。
そこで、日本政府として、見守るということと、また、和平交渉案をユーゴ側が受け入れることを期待するという状態だけでとどまっておかれるのか、それとも、今の段階ではそうなのかもわかりませんが、これから先、日本政府として外交努力をして、何らかのやはり、和平交渉の再開であるとか、そういうことに向けて努力されるおつもりがあるのかどうか。もう一度総理に御答弁をお願いしたいと思います。
アルバニア人側の方では、停戦合意の締結とそれからNATOによる保障といったものを要求して、また最終的には住民投票によってコソボの将来を決めるといったようなことを要求しているようでございますし、他方ユーゴ側では、和平合意の後にNATOなどの国際的な軍隊がコソボに駐留することには反対するといったような点が主要な対立点として、まだ合意に至っていないという状況でございます。
また、話し合いによる解決の可能性を残すため、十三日朝から九十六時間、四日間の攻撃開始までの猶予時間を付与したが、NATOは、この間にユーゴ側が譲歩しなかった場合、軍事介入に踏み切ることを決めた。
それで、ユーゴ側が依然アルバニア人武装組織の壊滅作戦を続ける構えであり、コソボ自治州の情勢は予断を許さないものとなっておるところでございます。 それから、アメリカ合衆国も、決定しておったばかりの対ユーゴ連邦制裁緩和措置の撤回を表明しております。九日には、ロシアとか欧州主要国による緊急閣僚会議が開かれて、コソボ情勢への対応の協議が行われたとも聞いております。
しかし、私はボスニアのカラジッチ氏とコリェビヅチ氏にも会いましたが、そのときは、ブルチコ回廊などセルビア人勢力を分断しないで今のコンタクトグループ案の領土の四九%を五二%に組み直せば和平の意思があるというようなことを漏らしておられましたし、また新ユーゴ側の政府首脳によりますと、ボスニアにおけるセルビア人勢力が我々と統一できれば分割案の受け入れも多少の手直しで可能であるというふうに言われていたわけです
最後に、日本とユーゴの関係につきましては、御承知のように、チトー大統領は訪日いたしましたし、ユーゴ側も新しい日本に対して非常に政治的にも、また経済的にも大きな期待を寄せております。 以上、簡単でございますが。
たとえば第三条においても、これはむろんユーゴ側がわが国においてやる場合に、こっちがこれを奨励することでしょうけれども、私は、真剣に、単に文部省ばかりではなくて、外務省としても、こういったようなユーゴの独自の行き方、独自の文化——広い意味で文化だと思うのですが、こういうものを講義するみたいなものは大いに奨励してしかるべきであると考える。