2018-04-05 第196回国会 衆議院 農林水産委員会 第7号
このプロジェクト、屋久島の駆除したヤクシカ、これを利用しましょうということで、アニマルウエルフェアの観点から、九州の大牟田の動物園に丸々与えましたというお話です。 アニマルウエルフェアというのは、例えば鶏をブロイラーではなくて放し飼いにして、動物にストレスの少ない環境で飼いましょうという動きですけれども、これは家畜だけに当てはまるわけではなくて、動物園の動物にも当てはまるそうです。
このプロジェクト、屋久島の駆除したヤクシカ、これを利用しましょうということで、アニマルウエルフェアの観点から、九州の大牟田の動物園に丸々与えましたというお話です。 アニマルウエルフェアというのは、例えば鶏をブロイラーではなくて放し飼いにして、動物にストレスの少ない環境で飼いましょうという動きですけれども、これは家畜だけに当てはまるわけではなくて、動物園の動物にも当てはまるそうです。
屋久島ではニホンジカの亜種であるヤクシカというのが生息しておりまして、この生息数が、昭和五十年代は二千頭から三千頭であったというのが、現在、平成二十五年度の環境省による調査では推定二万頭から三万頭ということで、大変多くふえておるところであります。 ヤクシカの採食圧により森林植生に大きな変化が見られ、森林内に入りますと、島の各地で山肌が露出したような状態になっております。
かつて屋久島の調査に行かせていただきまして、ヤクシカが非常に貴重な、世界遺産に登録をされている屋久島の貴重な植生をがぶがぶ食べているような状況を報告をさせていただきました。平成二十二年十月十五日提出の質問主意書で、屋久島は自然公園法における生態系回復事業の実施を行うべきであると求めましたが、その後、検討いかがなっておりますでしょうか。
○政府参考人(渡邉綱男君) 環境省におきましては、屋久島国立公園におきますヤクシカの食害防止対策ということで、平成二十一年度から、ヤクシカの捕獲によります生息密度の管理、あるいは植生保護柵の設置によります絶滅危惧植物の保護などの対策を試験的に実施してきたところでございます。
私どもはそれを非常に貴重なものと考えまして特別保護地区に指定しているわけでございまして、その中にたとえばヤクザサとかシャクナゲなどの生育する地域、あるいは屋久杉とモミ、ツガなどが混交している森林地域があり、そのほかヤクシカというシカ、あるいはサルなどが生息する地域、こういうものがございますので、こういうものをいろいろ総合勘案いたしまして特別保護地区を決めた次第でございます。
あるいはヤクシカ、ウミガメというような貴重な動物もおります。最も大事なものは、先ほどお話のありましたようなヤク杉であります。これは千年以上のものが原始林としてある。さらに、二千年、三千年というものもあるということでございます。二千年ということになりますと、いま遺跡のほうで問題になっております弥生時代でございます。