2000-08-04 第149回国会 衆議院 商工委員会 第1号
テレビやインターネットが発達している時代に万博は時代おくれだというのは、一九六〇年代にマクルーハンという学者が盛んに申しまして大変議論になったところでありますが、その間に、モントリオール万国博覧会、日本万国博覧会、そして最近のセビリア万国博覧会などがかつてない大成功を続けておりまして、今や情報化時代における博覧会の意義というのは、文明史的には非常に高く評価されているのが事実であります。
テレビやインターネットが発達している時代に万博は時代おくれだというのは、一九六〇年代にマクルーハンという学者が盛んに申しまして大変議論になったところでありますが、その間に、モントリオール万国博覧会、日本万国博覧会、そして最近のセビリア万国博覧会などがかつてない大成功を続けておりまして、今や情報化時代における博覧会の意義というのは、文明史的には非常に高く評価されているのが事実であります。
このことは日本がモントリオール万国博覧会へ参加するというその時点においてはまだ大阪万博開催ということがきまってなかった。そこで、万博が日本でやられるということがきまったときに、その時点においてもっとモントリオールに対する日本館の予算をふやすべきではなかったか。
現にモントリオール万国博覧会の準備過程で、物価上昇は大きな問題となっているのでありまして、物価の問題は決して単なる杞憂ではないのであります。 また、このような物価の上昇、突貫工事による過酷な労働等により、労働者の不満が爆発するおそれがあることも、予想される問題の一つであります。現に万国博覧会の歴史においては、一九三七年のパリ博覧会のように、ストライキのため開会が延期された事例もあるのであります。
そういう意味では、特に今回博覧会の一般規則におきまして非公式参加という道が開けまして、初めてブリュッセルだとか来年行なわれますところのモントリオール万国博覧会と違った性格のものになる可能性が非常に出てまいりました。外国からの企業の直接参加ということも考えられます。そういうことを考え合わせますと、どうしても将来の技術につきまして国際的な競争が起こってまいる。