2019-05-22 第198回国会 参議院 決算委員会 第8号
資料の三枚目を、大臣、御覧いただきたいと思うんですが、先ほど来御紹介申し上げている水俣協立クリニックの高岡ドクターによるメチル水銀暴露の程度と健康障害の重症度という図なんですが、つまり、感覚障害が起こる責任病巣というのは、これは中枢神経なんですよね。脳なんですよ。だから、メチル水銀の暴露が重ければ重いほど、公式確認当時に国民の皆さんがよく覚えていらっしゃる劇症、重症の被害者の方々があります。
資料の三枚目を、大臣、御覧いただきたいと思うんですが、先ほど来御紹介申し上げている水俣協立クリニックの高岡ドクターによるメチル水銀暴露の程度と健康障害の重症度という図なんですが、つまり、感覚障害が起こる責任病巣というのは、これは中枢神経なんですよね。脳なんですよ。だから、メチル水銀の暴露が重ければ重いほど、公式確認当時に国民の皆さんがよく覚えていらっしゃる劇症、重症の被害者の方々があります。
○市田忠義君 この低濃度、中濃度のメチル水銀暴露による被害の研究は、国際的に最近ずっと進んでいるんですよ。日本はこれ大変遅れています。 ただ、昨年九月、岡山大学の大学院の准教授の頼藤貴志というお医者さんが神経認知機能の調査と分析結果を発表されています。
具体的に申し上げますならば、例えば、毛髪中の水銀値等の過去のメチル水銀暴露データを有する方については、長期的に健康状態の追跡調査を行いながら、水銀値及び健康影響の関係について比較して分析を行っていくというような手法をぜひ検討していきたいと考えております。
また、対象年齢の拡大につきましては、熊本、鹿児島県においては、昭和四十四年十一月末までに生まれた方について、妊娠期間中の胎児期にメチル水銀暴露があった可能性というものも考慮をし、他の要件と併せて総合的に判断するものとして拡充をしていくことを検討しております。また同様に、新潟県におきましては、昭和四十一年の十一月末までにお生まれになった方について拡充をしていきたいと考えているところでございます。
また、生まれの話でありますけれども、熊本県及び鹿児島県においては、昭和四十四年十一月末までに生まれた者について、妊娠期間中の胎児期にメチル水銀暴露があった可能性を考慮し、他の要件と併せて総合的に判断するものとして拡充することを検討しており、同様に、新潟県においては昭和四十一年十一月末までに生まれた者について拡充することを検討をしております。
今回の裁判所からのそういった御指摘も踏まえて、例えば髪の毛の中の水銀値の過去のメチル水銀暴露データを有する方々については、高い暴露地域に居住していた集団、低暴露地域に居住していた集団、対象集団の三群に分けて、それぞれ長期的に健康状態の追跡調査を行いながら、水銀値及び健康影響の関係について比較して分析を行うといった手法等を検討してまいりたいと、こう思っているところでございます。
このような中、環境省におきましては、平成十四年度から、国内でメチル水銀の低濃度暴露による健康影響に関する調査研究業務として、妊婦のメチル水銀暴露量と出生児の各段階における発達状態の評価を実施しているところでございます。これは、世界の他の地域で行われております同様の研究の結果と併せ、胎児期のメチル水銀暴露に関する知見の収集に大きく寄与するものと考えております。
ただし、中公審答申でも指摘されているところでございますけれども、阿賀野川流域におきましては、メチル水銀暴露の状況等水俣湾周辺とはさまざまな状況の違いがあるということも事実でございます。実情に合った取り扱いをしていく必要があるというふうにも考えており、これらの点を踏まえた具体的な取り扱いを現在新潟県と協議中でございます。
一つは、大量のメチル水銀暴露をした場合、急性劇症、すなわち麻痺、けいれん、意識障害、死亡、こういうふうになりますが、水俣病特有の病像はあらわれにくい。二つには、一より濃度の低いメチル水銀を受けた場合、これは知覚障害、視野狭窄、運動失調、難聴、言語障害、いわゆるハンター・ラッセル症候群であります。これは典型的水俣病、こういうふうに言われております。