2010-04-09 第174回国会 衆議院 経済産業委員会 第7号
その次にミドル市場というのがあります。ここは二〇〇三年のときにはほとんどありません、何もありませんでした。そして、その上に行くと、いわゆる社会問題になった商工ローンがあり、消費者金融があるという構造であります。
その次にミドル市場というのがあります。ここは二〇〇三年のときにはほとんどありません、何もありませんでした。そして、その上に行くと、いわゆる社会問題になった商工ローンがあり、消費者金融があるという構造であります。
ちょっと誤解を受けやすいのは、ミドル市場というのは、これはでかい丸で書いてありますが、実際ここはほとんどありません。担い手はいませんし、今、大手銀行が一時このミドルをやろうといって取り組みましたけれども、御承知のとおり、今はほとんど撤収をしている、うまくいっていない、石原銀行も残念ながら現時点では失敗という状態になっております。
○平分科員 ミドル市場がない中で、いわゆる斜線より上をいきなりなくすということのインパクトですよね。 それで、よく、自分で商売をしたことのない人であったり、大変恵まれた家に育って、いい大学を出て、いい就職をされた方はなかなか想像がつかないかもしれませんけれども、私の知っているところで、二十年間日掛け屋でお金を借りて、それでも焼き肉屋を二十年間やっていたというところがあります。つぶれないんですよ。
これは、日本の金融の、縦軸に金利、横軸にリスクをとった表でありますけれども、日本の間接金融の問題点は、まずは、銀行というものがいわゆる担保主義また保証をとるという形で低い金利のところに分布をしている、そして、ミドル市場というのが非常に弱い、ほとんど不在の状態の中で、いわゆるグレーゾーン、商工ローンや消費者金融がその上に乗っかってくる、こういう非常にいびつな環境にあるということであります。
あわせて、今、金融庁からもお答えいただきましたが、このミドル市場を育成していくというのは極めて重要です。先ほども言いましたけれども、銀行が貸しはがし、貸し渋りをやると、ミドルがないのでグレーゾーンに行っちゃうんですね。逆のパターンもあります。
そして、私がちょっと問題だなと思っているのは、先ほども言ったように、日本の金融環境はこのミドル市場が育っていないんですね。私の経験からいくと、ミドルでこのグレーゾーン金利を救えるのは三割という頭を持っています。無担保でミドルで貸すと、ある銀行が、今八千社、九千社ぐらい貸していますけれども、大体七割謝絶ですね、三割しか貸せない。
いわゆる担保を持たない中小企業は、まさにこのミドルリスク、ミドル市場と呼ばれる真ん中のところ、大きな真ん中の円のところでございますが、ここにいる中小企業の方々は、貸し渋り、貸しはがしによって資金の供給というものがなされていません。そこで、こうした市場に対して、さまざまな銀行、あるいはノンバンクも含めて、新しい市場の開拓ということで商品を開発し出しております。