1973-09-11 第71回国会 衆議院 農林水産委員会 第51号
この間も話したミチノクコザクラという植物がなくなっている。ケーブルの下の保安を解除しました。その下は植えたのだけれども、冬のあの寒さで全部根が死んでしまった。どうしても根がはえない。ケーブルに乗っていく人がガムや何かを落とす。ネズミが来る、カラスが来る。たいへんな状態です。こういう状態を皆さんのところで、この保安林解除でやっているのです。
この間も話したミチノクコザクラという植物がなくなっている。ケーブルの下の保安を解除しました。その下は植えたのだけれども、冬のあの寒さで全部根が死んでしまった。どうしても根がはえない。ケーブルに乗っていく人がガムや何かを落とす。ネズミが来る、カラスが来る。たいへんな状態です。こういう状態を皆さんのところで、この保安林解除でやっているのです。
もう一つ言うならば、岩木山の国有林野の中に営林局が払い下げて弘南バスがスカイラインをつくりましたので、その周辺からミチノクコザクラというのがなくなっちゃった、こういう情勢です。まだいろいろなところがありますけれども、国立公園の日光地域で樹齢約三百年、直径一メートルにも達するミズナラ林が百二十ヘクタールにわたって皆伐されて、ここにカラマツが植えられた。
ミチノクコザクラという高山植物はもう見たくても見れなくなってきております。こういうことなんです。あの大事な環境がこういうふうに破壊されてしまっているというところに非常に大きな問題がある。 もう一つの問題は、三百年来山を管理するために表参道の登山口がある。あれをつけたために全然草地になってしまって、ほんとうの山に入って山を育てる農道がつぶれてしまう、こういうことなんです。