1954-02-24 第19回国会 衆議院 外務委員会 第10号
そういう意味合いで、なるほど英国とも大きな範囲のポンド対策その他の大きな問題もありましようが、あまり米英の経済的な圧力にのみ屈するということは損ではないか。ある場合には、むしろイランの民族的な立場もよく考えてやつて、何らかその間において並行的に今後も安い石油を入れるというような折衝の余地もあるのではないかと思いますが、その見込みについて、また方針についてお伺いいたしたい。
そういう意味合いで、なるほど英国とも大きな範囲のポンド対策その他の大きな問題もありましようが、あまり米英の経済的な圧力にのみ屈するということは損ではないか。ある場合には、むしろイランの民族的な立場もよく考えてやつて、何らかその間において並行的に今後も安い石油を入れるというような折衝の余地もあるのではないかと思いますが、その見込みについて、また方針についてお伺いいたしたい。
同時にまたお願いいたしたいことは、ポンド対策によつて暴露せられましたような従来のおざなりのきわめて非科学的な対外貿易政策というものを、この際根本的に政府も再検討されまして、きわめて重要な各国の対外経済施策とよくにらみ合せて、万遺憾なきことを強く切望いたしまして、この法案に対しまして賛成の意を表するものであります。
なおこの機会に申述べたいことはポンド対策問題であります。即ち昨年六、七月頃一億二千万ポンドを上廻つていた我が国のポンド保有高は、その後御承知のごとくポンド地域諸国の対日輸入制限と我が国の輸入買付の進展とにより逐次減少し最近は三千万ポンドを割るに至つております。
なおこの機会に申し述べておきたいことは、ポンド対策問題であります。すなわち昨年六、七月ごろ一億二千万ポンドをしまつていたわが国のポンド保有高は、その後御承知のごとくポンド地域諸国の対日輸入制限と、わが国の輸入買付の進展とにより逐次減少し、最近は三千万ポンドを割るに至つております。
たとえて言えば、ポンド対策というものは全然逆の政策を政府がとつて、今日のポンド貿易のがんをつくつた。これは明らかに今の吉田内閣の非常な罪悪であつたわけであります。円よりもポンドは紙きれであるかのごとき言説をその大臣席におつて言つておつた人もあつたのでありますが、この際はつきりした所信を大臣から聞いておかなければ、われわれは承服することはできない。
小笠原通産大臣はこのポンド対策一つをもつてしても、インドネシア貿易をもつてしても、われわれから見ますと無方針で、周章狼狽しておつて策なし。従つて今度はポンドの隷属下に置かれるような大騒ぎをしておるということにおいて、通産相として深く反省すべき点があるのではなかろうか。
次にちようど貿易問題になりましたから、ポンド対策において、通産省、あるいは元の安本、外務省ひつくるめての話でありますが、これは非常な失敗であつたと思うのです。
ことに私がここでお聞きしたいと思いますことは、ポンドが非常に過剰になつておるわけでありますが、ポンド対策というものは昔からやかましく言われておりまして、ポンド地域に対しまする輸出制限等いろいろ行われたと思うのでありますが、従来日本が占領下にあつていろいろと外貨予算の編成の上において制約を受けた場合は別でありますけれども、現在日本が国策的に見て、日本の貿易の市場はもちろんのこと、さらに資源の輸入、原料
それは第三次吉田内閣のときでございまするが、僅かばかりのポンドの手持ちにおびえて、そうしてポンド対策を忘れてその適正を欠いておる間に、外国のほうではドルの不足を解消して、そうしてそのドル不足を解消するために輸出入の制限をやつてしまつて、日本の輸出品が出なくなつてしまつて、向うのポンド地域においてはシャットアウトを食らつてしまつた。
そこでこのポンド対策ということがクローズ・アツプされて参りました。日本が主として商売をいたしておりますのは、ポンド圏が何といつても多いわけであります。ところが品物を売つてポンドを頂戴いたしましても、そのポンドがいろいろな問題を実は内蔵いたしておるわけであります。
陳情第六百十三号は、ポンド消化の一策として英国製乗用車を輸入し得るよう外貨予算の改善を要請し、陳情第九百三十八号は、ポンド地域への輸出抑制措置を是正するよう適切な施策を講ぜられたいとの趣旨で、共にポンド対策を要望しているのであります。陳情第千三十四号は、発電用電気機械の輸入は関内業者に影響を與えるから火力発電設備の輸入を防止せられたいという内容であります。
私のこれはなすり合いの話じやない、実体を申上げるのでございますが、私の拝聴しておるところはむしろ通産省側からポンド対策として問題が生じまして更に安本側から食生活改善の面からこれは坂上げられた、それを食糧庁のほうに、並びに畜産局と共に相談を受けたという形になつております。
をとつて行くと、こういうことに結論がなると思うのでありますが、そういう点がなぜバターの船入の阻止に役立たないか、あとからそういう問題を持つて行つてもなお百つ、バターの輸入が阻止できないか、或いは特殊の用途に使うのであるからして、最小限度のものは入れると、併し併せて同時にやるのだという御答弁になるかも知れませんが、その間の事件をもうちよつとはつきりして、そして輸入計画がどの程度でどういうふうな予定でポンド対策
○島村軍次君 私の申上げたのは閣議で取上げられて、ポンド対策として、ということが一般に伝えられておるのであるから、ポンド対策とこれを牛なり或いはコプラの輸入によつて、その問題がバターを輸入せずしても解消し得るという数字的の根拠がはつきりせんかと、こういうことを申上げておるので、あとで結構なんですから、同時にその対策はやがてこの、バターの輸入が特殊な用途に使用されるということだけにとどまるのか、或いは
実は私はこういうお尋ねをする理由は、大臣も或いは御承知になつているかなつておらないか知りませんが、従来の外国為替予算関係で私ども非常に遺憾に思うことは、これは少しいや味になりますが、日本の国全体の産業という観点をややもすれば通産事務当局は忘れて單純にポンド対策ならボンド対策というようなことからだけやる虞れがあるのです。
○参考人(猪谷善一君) 只今境野議員からの御質問でありまするが、ポンド対策につきましては、我々としましてもすでに幾回か案を練りまして政府等に御陳情申したのでありますが、実はそれがなかなか早くきまらないので、然らば何を一体希望したかと申しますると、第一は、外貨貸付制度、ポンドによる外貨貸付制度の拡充という問題でありまして、先ず第一に適用品目を今のような僅かなものに限らないで、全面的に拡大して頂きたい。
○山手委員 私はこういうことをお聞きいたしましたのはほかでもないのでありますが、日英支払い協定の満期は八月には参りますし、英国が非常に悩んでいるところのポンド対策あたりが非常に手きびしいものでもありまするし、この綿業会談の成行きというものは、日本政府の支払い協定に対するドル・クローズなんかの基本的な考え方、あるいは日本が向うに市場を求めて進出して行きます場合の行き方というふうなものに非常に大きな関係
ということを伺うのは、先ほども申上げたように、バターについて農林省の一枚看板のような政策を、一方ではポンド対策からぶつ壊そうとしている。
ところが最近の、例えばバターの輸入問題或いは油糧子実の問題等から見ましても、通産省は単純にポンド対策というような観点に重点を置いて、国内産業というものの重さを殆んど無視しておられるのではないかと思われるような節が多いのであります。
ことに経済審議庁については、先ほど社会党の提案の理由にもありました通り、今日の独立後の非常に困難な国内経済の情勢に対処するためには、今までの自由党の諸君の手放し自由経済政策では決してやつて行けないことは、先般のポンド対策を初め、幾多の経済政策の失敗として、すでに今日国民の前に現われております。
もう現実は、貿易は不振になり、ポンド対策を誤つたために国民は非常な迷惑をする等、まことに国民にとつてはあぶなつかしくてしようがないのであります。従つてむしろこの際こそ、独立後の経済施策を初め、政府の方策はしつかり確立をしなければならないのに、これを有名無実に終らせるような改革は、われわれとしては何としても了解が行かない。
つまりポンドの方が——大げさになりますけれども、ポンドで買つたものをドルにかえるのであるからして、何万分の一かのポンド対策にもなる。そういうような点から考えて、この輸出免税という制度は、日本の体面を傷つけない制度でありますから、これをぜひ考えてもらいたい。
(「時間々々」と呼ぶ者あり) 以上述べました理由によりまして、私は本予算案に対して反対するものでありますが、今指摘いたしましたように、防衛関係経費の計画は立たず、ポンド対策は立たず、手持外貨の使用方針は立たず、行政機構の改革は立たず、遺家族援護関係の方針は立たざるままに二十七年度予算の審議を我々に求められたのでありますが、そうして而もそれば憲法に違反した予算であるということは学者の一致したところであります
ポンド対策は殆んどないと通産大臣は言われておる。こうした状態は、一面東南開発が然らばそれの裏打ちとしてできるのかと申しますと、東南開発日暮れて道遠し、まだ容易にその緒につきがたいというくらいで、一方貿易振興はいつの日にか期待に副うことができるであろうか。
而して個々の問題につきましてこれを見ましても、貿易の伸張は経済自立の上に絶対必要であるといつて貿易の伸張に努力をされる一方、ポンドが少し溜ればこのポンド対策としてあえて貿易を阻害するような政策をやるがごときはその一例でありましようし、又食糧の増産が必要であるということから、本年度の予算におきまして昨年度に比して数百億の増加をいたしておりまするにもかかわらず、肝腎の米麦の供出価格につきましては、米価審議会