1964-04-09 第46回国会 衆議院 社会労働委員会 第31号
ただし、非常にポリオビールスが蔓延しておりましたソ連がこの投与を開始しましたときは、ソ連では全部産院に入れてお産をさせるという社会主義的な管理が行き届いておりました関係上、そこで飲ませればのがれっこはない。
ただし、非常にポリオビールスが蔓延しておりましたソ連がこの投与を開始しましたときは、ソ連では全部産院に入れてお産をさせるという社会主義的な管理が行き届いておりました関係上、そこで飲ませればのがれっこはない。
そのほかポリオ様の麻痺を起こしまして、生ワクチンを投与した時期にもしそういう病気が出ますと、生ワクチンを飲んでおりますから、当然ふん便の中に生ワクチンのポリオビールスが出てまいります。それから抗体も上がる、そういうことで鑑別はなかなかむずかしいのでありますが、野生ビールスと生ワクチンビールスとを区別し得る方法もございます。
それで過去二年間の経験でございますと、生ワクチンを投与してから二月ぐらいの間は、わりにポリオビールスがふん便の中にときどき出てまいります。しかしながら、その時期を過ぎますと、それ以後ポリオビールスは取れておりません。それでほかのコクサクキービールスであるとか、エコービールスであるとか、そういうものは取れてまいります。
したがって、セービン博士が言っておられますように、その症状のかなり厳密な範疇を設けると同時に、たとえば抗体のあがり方が少しでもおくれておるものは、その生ワクを飲んだ時期に腸管内のほかのビールスがふえておって、そのためにそういう疾患が起こる、ポリオビールスのふえがおくれておると判断するというような一応の基準もありますが、そのように非常にむずかしいものであるということをひとつ申し上げておきたいと思います
にはございませんので、考え得る、たとえばポリオ生ワクチンについて言えば、セービンの株、コプロフスキーの株、ーコックスの株、いずれも三者取り上げまして、こうこういう株はこういうものであって、いままで調べた性状はこういうものである、したがって、こういうものをまず野外に使う場合には、これはその一つ前のWHOの勧告だったと思いますが、まず新しいこういう株をテストする場合には、ポリオが非常にはやっている、つまりポリオビールス
しかしながら、これの実際の糞便であるとか脊髄液であるとか、そういうものを調べましても、先ほど申し上げましたように、ポリオビールスが出ない。それからポリオの抗体を初めから持っている、そういう例が多いのであります。したがって、これがはたしてポリオといえるかどうか。それから、これがポリオ様の症状を起こすものが必ずしもポリオビールスだけではないということはすでに知られておるわけであります。
たとえばサルビールスを動物に刺しまして免疫血清をつくって、組織培養という、ウイルスをふやす容器の中にその免疫血清を加えますと、ポリオビールスだけはふえますけれども、迷入ビールスは殺して押えてしまうということで純化ができるわけです。 もう一つの方法は、マグネシウムイオンを使いますと、サル由来のビールスは殺されてしまう。
それで、したがって、とれてまいりますポリオビールス、それから、ポリオでないビールス、そういうものを全部分類、同定いたしまして、その結果によりまして実際にポリオビールスがどれくらい社会にはびこっているか、その推定をするわけであります。それで私ども得ましたデータによりますと、三十七年、三十八年とも、ポリオビールスがとれますのは、生ワクチンを投与した直後の約一カ月間だけであります。
それからもう一つは、実験装置についても非常に貧弱であるということと、それからポリオ・ビールスの研究をしておる方が、柳澤博士など何名かいらっしゃるでしょうが、非常に少ないということですね。
二、ポリオビールスの感染経路の探求のために、政府は政府の機関において研究を進めると共に、その他の官公私立機関におけるその研究を助成する対策を講ずべきである。 以上であります。