1989-11-29 第116回国会 参議院 外交・総合安全保障に関する調査会 第2号
次に東独でございますが、ことしの夏以降国民が大量に出国し、さらにまた大きなデモが行われ、そのような圧力を受けまして、先月ホーネッカー書記長が指導部から退陣するということがございました。後任になりましたのはクレンツでございますが、このクレンツ新指導部は、東西両独間の国境を事実上開放するという措置をとりました。
次に東独でございますが、ことしの夏以降国民が大量に出国し、さらにまた大きなデモが行われ、そのような圧力を受けまして、先月ホーネッカー書記長が指導部から退陣するということがございました。後任になりましたのはクレンツでございますが、このクレンツ新指導部は、東西両独間の国境を事実上開放するという措置をとりました。
今度ホーネッカー書記長が西ドイツを訪問されるというようなことで、東西ドイツの間にもそういう交流関係が前進しているというふうに私は見ます。そこら辺のコール首相の決断の評価、そういう背景があるのじゃないかと私は思いますが、大臣、いかがでしょうか。
しかし、この一週間ばかりの動きを見ておりますと、ソ連のブレジネフ書記長のチェコスロバキア共産党大会でのあいさつ、あるいはまた東ドイツのホーネッカー書記長の党大会発言など、東側諸国の中からポーランドの自主的努力を呼びかけた柔軟な発言が聞こえるようになったこと、また四月七日にワルシャワ条約機構軍の演習が終了したと発表されたことなど、事態はかなり好転しているように思われるわけでございます。