1985-10-31 第103回国会 衆議院 予算委員会 第4号
これからの問題は、もうはっきりしていますように、さっきも申し上げた柔軟戦略、同時多発戦略、ホリゾンタルエスカレーション戦略ということで、この大きな海空域にアメリカの戦略が大きく広がってきた。そして、レーガンが初めて大統領になって出しました八三年度国防計画にそのことがはっきり出ている。
これからの問題は、もうはっきりしていますように、さっきも申し上げた柔軟戦略、同時多発戦略、ホリゾンタルエスカレーション戦略ということで、この大きな海空域にアメリカの戦略が大きく広がってきた。そして、レーガンが初めて大統領になって出しました八三年度国防計画にそのことがはっきり出ている。
第三点というのは、実はこの範囲というのは何だといえば、実は八二年の二月に出されているレーガンの最初の国防計画、例の史上最高の二千五百億ドルの軍事費を投入したあの最初の国防報告、これは八三年度国防報告でありますが、その中に明確に出ておりますように、ソビエトに対して、これはアメリカがですよ、アメリカが多発戦略とか柔軟戦略とか呼ばれている、あるいはホリゾンタルエスカレーション戦略と呼ばれているわけですが、
その意味では、特にいわゆるホリゾンタルエスカレーション戦略の中心である北西太平洋に日本の安全保障をかけるべきであるのかどうかの議論はさらに深めるべきであるということを申し上げておきたいと思います。また、第五に特にこの新計画の中心となる新洋上防空システムというものの危険性、無効性というものについても注意を喚起しなければならないと思います。
実は、八三会計年度、アメリカの国防報告から顔を出した同時多発戦略、これはイギリスの戦略研究所が出している「八一年−八二年戦略概観」によれば、ホリゾンタルエスカレーション戦略という言葉に置きかえているわけですけれども、これがずっと今日まで主流というか主な考え方になってアメリカ戦略を構築していますね。