1948-06-10 第2回国会 衆議院 厚生委員会 第7号
○久下政府委員 まず最初の御意見がございまするが、私どもといたしましては、ズルフアミン製剤、ペニシリン等につきまして、かような規定を設けました趣旨は、御指摘のよう菌に対して抵抗力を與えるというような弊害を、まず第一に恐れておるからであります。現に省令のないものにつきましても將來さようなものが起り得る可能性が理論的にあるということを考おまして、この規定を設けておるのであります。
○久下政府委員 まず最初の御意見がございまするが、私どもといたしましては、ズルフアミン製剤、ペニシリン等につきまして、かような規定を設けました趣旨は、御指摘のよう菌に対して抵抗力を與えるというような弊害を、まず第一に恐れておるからであります。現に省令のないものにつきましても將來さようなものが起り得る可能性が理論的にあるということを考おまして、この規定を設けておるのであります。
第二はズルフアミド或いはペニシリン等の抗菌性の製劑等につきましての新らしい規定でございます。厚生大臣の指定いたしましたこの種の醫藥品につきましては、醫師、齒科醫師の處分箋又は指示がなければ、これを販實又は授與することができないというような規定が設けられておる點でございます。
たとえば、癩病の特効藥である大風子油は、目下はなはだ入手困難でありますが、これに代るべきものとして、すでに米國においてはズルフオン剤の一種たるブロミンの効果が実証せられ、わが國の癩学者もこれを十分認めておるのでありますが、研究施設なきため、これが根本的基礎研究の不可能なる現状でありまして、かつて原子爆彈またはペニシリン等の研究に関し、当局の無理解から百年の悔を残した愚かさを繰返さんとしておるのであります
それをただ理研が特許権だけを握つておつて、そうしていかにも独占的なと申しますか、何かそれを種としてひともうけをしようというような考え方は、まことにけしからぬというお話のように承りましたが、もちろんこういつた特許権につきましては、先ほど申しましたように、現にたとえばペニシリン等の例をとりますと、現在相當研究と同時に、これは私から申し上げるまでもなく、製造工程において、非常なむずかしい工程をたどりますために