1977-03-19 第80回国会 参議院 本会議 第7号
ASEANの国々をどう見るか、また、ベトナム半島をどういうふうに見るか、また、朝鮮半島をどういうふうに見るか、それらの問題について話し合ってみたいと、かように考えております。 そういう中で、アメリカがわが日本に非常に期待しておりますのは、日本の経済。
ASEANの国々をどう見るか、また、ベトナム半島をどういうふうに見るか、また、朝鮮半島をどういうふうに見るか、それらの問題について話し合ってみたいと、かように考えております。 そういう中で、アメリカがわが日本に非常に期待しておりますのは、日本の経済。
そういう角度からASAM諸国の問題、またベトナム半島の問題あるいは朝鮮半島の問題、それらの問題について忌憚なき意見を交換する、これも私は重大なことであると、かように考えておるのであります。 それらの諸問題はなるべく早い方がいい。
そういうことを考えまするときに、あのベトナム半島におきまして戦乱があるということは、アジア、極東の平和にも重大な影響がある、こういうふうにまあ考えるわけであります。あれが拡大していくというと、やがてはわが国の平和、安全、こういうことについても重大な影響がくる。これは私はいまのベトナムというものを今日の姿において理解するとそういうことになる。
ベトナム半島は、東シナ海をはさみましてわが国とはとにかくそう遠い地域ではない、安全保障条約の対象地域に隣接した地域である、こういうふうに考え、安保条約の適用範囲内である、こういう認識でございます。
○国務大臣(福田赳夫君) まあいま世界の関心を集めておりますものは、これはまあやはり中東とベトナム半島、こういうふうに見ておりますが、この二つの問題とも解決に向かっての両国の具体的な意見の一致というものはない。抽象的に中東問題はまあ国連の決定を尊重しようというようなことでありますし、ベトナム問題につきましてはおのおのその意見を言い合ったと、こういうことでございます。
ただとにかくいまは灼熱状態のベトナム半島です。ですからちょっと手も足も出ないような状態でありますが、とにかくそういう考え方に立ってベトナム半島には対処していきたい、これが私の基本的な考え方です。
しかし、私は、とにかくわが日本は、ベトナム半島というものは、これはわが国の隣邦地域である、こういうふうに見ておるわけです。
○福田国務大臣 とにかくベトナム半島の問題は、パリ会談が再開される、これが先決問題だと思うのです。そしてジュネーブ精神というか、これに従って南北の間に平和が到来する。さらに先に行けば南北が統一されるというようなことになれば、一番理想的な形じゃあるまいか、そういうふうに考えております。
○福田国務大臣 不幸にしてベトナム半島は南北に分断をされておる。その南の政府とわが国は平和条約を結んでおる、こういう関係にありますものですから、おのずから北に対しましては、南と同じようなつき合いはできません。できませんが、それはそれなりに南の様子も見ながら逐次北との間でも交流を始めていきたい、そういうふうに考えております。
しかし、それにもかかわらず、兵器、技術の進歩がありますから、わが国の基地がベトナム戦争の作戦行動の基地に使われることがあるかどうか、こういう問題でありますが、私は、まあそういう地理的な関係にあるベトナム半島、また日本国という関係から見ますると、まず直接の戦闘作戦行動の基地として日本の米軍基地が使 れるということはまあないだろうというようには一応思いますが、しかし、念には念を入れなければならぬというので
このベトナム半島の事態のもとのもとをさかのぼると、いろいろ御議論もありましょう、ありましょうが、いま問題になっているのはそうじゃないのです。この北爆を契機とする非常な事態をどういうふうに救っていくか、これから脱出するか、こういう問題だろうと思うのです。その先の先、もとのもとまで議論をしておる。
ただ、当事国ではありませんけれども、アジアの隣邦といたしまして、ベトナム半島にああいう不幸な事態が長続きをしておるということにつきましては、これに対して深く同情の念を持ち、一刻も早く平和が到来してもらいたい、こういうことを念願し、当事者ではありませんけれども、そういうことで何か協力することができればなと考えて、先般外務省の役人をハノイに派遣をする、こういうこともやってみた。
○福田国務大臣 ベトナム半島の事態が激化しておる、そういう状態が現実でございますが、この現実ではありまするけれども、沖繩が五月十五日には日本に返ってくる、こういうことになる。私どもは、安保条約は本土並みにこの島々に適用する、こういうふうに申し上げておるわけなんです。
○国務大臣(福田赳夫君) ベトナム半島に平和が到来すると、そういう事態になりますると、これはたいへんな戦後処理問題が起こってくると思うんです。
ところが幸か不幸か、このベトナム半島というものの背景には、ソビエトロシアあり、あるいは中国あり、あるいはアメリカがある。そうして、米中会談が行なわれる。そうして、近くはまた米ソ会談が行なわれる。その米中、米ソの谷間において突風のように起こってきたのがこのベトナムにおける不幸な事態であると、こういうふうに理解をするわけです。
かなりこの米中会談というものがベトナム半島には緊張要因として働くであろうと、こういう見方です。それに対してアメリカは、非常にこれを楽観しておる、こういうような状態でありました。そういうようなずっとした推移から見まして、アメリカが深く計画をいたしまして、そうしてこの事態に備えつつあったというふうにはとうてい私は受け取ることができない。
○国務大臣(福田赳夫君) 私どもは、ベトナム半島の状態が再び激化したと、非常に心配しているのです。ただ、局外者なものですから、戦争の状態はこれはわからない。無差別爆撃、そういうようなことは聞いておりませんです。
つまりベトナム半島の事態は非常に不幸な事態だ、こういうふうに考えておりますが、これは南と北との間の問題、南といえば南越政府もありますし米軍もおるわけでありますが、そういう両国間の問題である。今回のいきさつを見ましても、北越側が中立地帯を越えて南に進攻してきておる、そういうようなことが発端になっておるということもあります。
そのとき、ところどころによりましては緊張が激化するということばの裏には、ベトナム半島のことがあったのです。つまりベトナムにおきましては、北ベトナムが米中会談につきまして、非常な不快な念を持っておった。また、その深い関連におきまして、ソビエト・ロシアがこれに同じような気持ちを持っておった。
○国務大臣(福田赳夫君) 私は、日本国は、ベトナム半島については当事者ではございませんけれども、しかし、アジアの友邦といたしまして、ベトナム半島南北間に争いが長い間続いておる、このことを深く遺憾として、かつ、一刻も早く和平が到来するようにということを念願をしておった。ところが、アメリカ側の主張によりますると、北ベトナム軍が中立地帯を越えて南進をしてきた。
○国務大臣(福田赳夫君) ベトナム半島の今回の状況の急変、これの背景につきましての私の見方、それは、ただいま申し上げたとおりなんですが、私は、パリ会談というのは、かなりいいところまできたと、こういうふうな感じを持っておったのです。また、南北ベトナムにおきましても、私どもの総合した情報を検討いたしますると、戦争はもう飽き飽きだ、何とかこの辺で終止符をと、こういう気分のようです。
ベトナム半島につきましては、私ども非常にこれを心配しておるんです。昨年の暮れまでの状態では、アメリカの撤兵が相次ぐということになり、これはいい傾向になってきたなと、こういうふうに判断をしておった。そういうような中において、南北ベトナム両方において和平をこいねがうと、こういう空気も出てきたわけであります。
そういうことを総合いたしまして、このベトナム半島に及ぼす米中会談の影響というものは、これはなかなか容易ならざるものがあるだろうというようなことを予想しておった。それが予想したとおりのことになってきたわけです。しかし、それだからといって、米中会談が全体としてアジアの大勢に対しまして緊張緩和の勢いをかもしだしたということを否定することはできない、こういうふうに思います。
○国務大臣(福田赳夫君) ベトナム半島で行なわれる戦闘行動について、わが国といたしましては何も手出しをするよすががない今日の現状であります。たいへん残念なことでありまするが、率直に申し上げまして、そうなんです。しかし、われわれの心情といたしましては、この半島に一日も早く平和が到来するように、そうしてジュネーブ協定の精神でこの協定が結ばれるようにと、こういうことを念願をいたしておるのです。
今日、ベトナム半島の情勢が再び険悪化しておる。こういうようなことがニクソン訪中とつながりがあるという説もあるし、つながりがないという説もありますが、何らかのどうも関連もありそうだというような感じもいたします。