2006-03-24 第164回国会 参議院 予算委員会 第16号
これはプルトニウム余剰に拍車を掛けることになりませんか。
これはプルトニウム余剰に拍車を掛けることになりませんか。
これは使いようがないですから、プルトニウム余剰という問題が出てきて、国際的に不信を招きます。 そういう中にありながら、このプルトニウム循環方式に立ったエネルギー政策に固執する限り、ここから抜け出すことはできないんですよ。
特に科学技術庁にお伺いしたいのですが、日本はプルトニウム余剰は持たないという方針を持っているのに、既に現在でさえ国内外に約三十トン余の余剰プルトニウムを保有しております。それさえももてあましている感があるのに、これから次々と取り出すプルトニウムの処理について、具体的な処理方針があるのかないのか、お伺いをいたしたい。
しかし、一でさえどんどんおくれているわけですが、第二再処理工場へいったとして、それでプルトニウムが生まれれば生まれたで、今度はプルトニウム余剰がどんどん生まれて、ではプルトニウム用の中間貯蔵施設でも考えるのか、こういう問題になってくるわけなんです。 だから、今大臣も認められたように、やはり現状は、これはもう本当に破綻しているという事実は認めざるを得ないと思うのです。
こうなりますと、プルトニウムはたまる一方で、プルトニウム余剰が生じてまいります。この余剰はすなわち日本の核兵器開発の意図であると誤解する国も出てまいります。科学技術庁長官に、このプルトニウム余剰の見通しをお伺いします。
今後のプルトニウム余剰の見通しについてのお尋ねでありますが、一連の事故により直ちに大量のプルトニウムを保有するという状況にはなりませんが、余剰プルトニウムを持たないとの原則のもと、早急に原子力に対する信頼感を回復し、着実に利用計画を進めてまいることが重要と考えております。
また一方では、二十一世紀はプルトニウム余剰の時代とも言われて、フランスのFBRスーパーフェニックスも、増殖というよりも今では廃棄物燃焼あるいはプルトニウムの消費を効率よく行う炉として活用しようともしています。 以上のような事情から、資源の少ない我が国のエネルギー安全保障は、FBR路線よりも、次世代エネルギーまでのつなぎとして低濃縮ウランの備蓄の方がより合理的ではないかという意見もあります。
しかし、プルトニウム余剰の点で今では海外から理解も難しいので、またフランスなどもプルトニウムは要らないという方向に進んでいるので、我が国としてもそういう方向に行きたい。来年四月には福井の「もんじゅ」、これの臨界の時期を迎えるわけであるが、そこではプルトニウムを増殖するというのが基本的になっています、この「もんじゅ」は。こういうことは今後は余り考えないと。
プルトニウム余剰国に日本はなってしまう。何に使いますか。もうフランスにおいては高速増殖炉スーパーフェニックスはとまったままでしょう。世界的に高速増殖炉の時代というものは後退しているでしょう。この後実証炉をつくる計画だって定まっていない。再処理の未来というものは非常に暗い。なおかつこれを明るいものとして、夢の原子炉は大丈夫でございますという夢を追うつもりか。
フランスでは現在軽水炉におけるプルトニウムの商業的規模でのリサイクル、つまりプルサーマルが増殖炉計画の深刻なとんざによって生じたプルトニウム余剰の増大を活用する手段として使われていると思います。 もし日本の増殖炉計画が実験炉「常陽」や原型炉「もんじゅ」の運転だけに限られれば、ヨーロッパから既に輸送してきた一トン余のプルトニウムと東海村の再処理工場からの生産量だけで十分でしょう。