1985-05-16 第102回国会 参議院 外務委員会 第11号
オットセイ猟獲の歴史について申し上げますと、十八世紀の中ごろから米国等諸外国によりましてプリビロフ諸島等の繁殖地におきまして、陸上での猟獲が行われてまいりました。さらに十九世紀の後半に我が国も参加いたしまして海上猟獲が行われたという歴史がございます。
オットセイ猟獲の歴史について申し上げますと、十八世紀の中ごろから米国等諸外国によりましてプリビロフ諸島等の繁殖地におきまして、陸上での猟獲が行われてまいりました。さらに十九世紀の後半に我が国も参加いたしまして海上猟獲が行われたという歴史がございます。
ただ、現在のところ、この条約のもとで商業的な利用を行っておりますのはソ連、それからアメリカというところでございまして、御案内のこととは思いますけれども、ロベン島において二千頭、それからコマンダー島で五千六百頭、プリビロフ島では二万五千七百六十八頭、これは一九八三年でございますけれども、このような商業的な猟獲が行われている。我が方は六百九頭、調査用に猟獲している状況にすぎません。
一方、近年ベーリングにございますプリビロフ諸島系群のオットセイの数が減少しているという事実がございまして、米国はこの原因の一つとして、北洋海域での漁業の操業に伴う混獲とか、漁船が喪失いたしましたあるいは投棄いたしました綱にオットセイが絡まる、そこで死亡するということを挙げているわけでございます。
○木村説明員 先生御指摘の点は、確かに米国は五十七年の北太平洋オットセイ委員会の会議において、プリビロフ諸島のオットセイの五%が北洋で操業する漁船から投棄ないし流出した漁網片等に絡まって死んでおる、これが資源悪化の大きな要因になっているという一つの論文を発表いたしたわけでございます。
これはプリビロフ諸島で猟獲をしているわけでございますが、七八年におきましては二万四千八百八十五頭、七九年におきましては二万五千七百六十二頭、八〇年におきましては二万四千二百七十八頭ということで、毎年おおむね二万五千頭内外の猟獲があるわけでございます。
○佐々木(輝)政府委員 年によりまして現状でまだかなり資源に変動がございますが、ごく最近の状況で申し上げますと、プリビロフでは資源量大体百八十万頭というふうに推定をしております。
○佐々木(輝)政府委員 これは資源の系統群が三つございますが、最大の資源はアメリカ側のプリビロフ島の資源でございます。ここでは現在百八十万頭くらいの資源が生息しておりますけれども、百八十万頭ではちょっと過大である、むしろ間引いた方がいいというのがおおむねの研究者の一致した見解でございます。
この各繁殖地においてどれくらいの数のオットセイが現在繁殖しているというふうに推定されているか、先ほどおっしゃったロッベン島あるいはコマンダー、それからアメリカのプリビロフ、それぞれの島別といいますかに、ひとつ数字が出ておりましたらお知らせをいただきたいと思います。
したがいまして、プリビロフ系のもの等はもうすでに大体MSY水準に達したということを各国の科学者が認めておるわけですけれども、その系群だけを分けてとるということが海上では非常にむずかしゅうございます。それからまた、雄と雌も、いままでずっと調べました結果では、大体日本の近海ではいつも混在をしている。
ロベン島、コマンダー、プリビロフ、この三つでございますが、それぞれから回遊してまいりますオットセイが、どの海域に、いつごろの時期、どの程度泳いでくるかという、いわゆる資源系統群別のすみ分けの状況をまず調査をいたしております。
○政府委員(佐々木輝夫君) 現在では、むしろアメリカの領土になっていますプリビロフ島の方の資源の方がはるかに大きくなっております。
○藤村政府委員 現在ベーリング海のまん中にあります米領のプリビロフ諸島というのがございましてこの周辺で、私正確な数字はいま持ち合わせございませんが、二千トン程度の産卵ニシンを漁獲していると思いますが、これはもっとできればいくものと思いますし、それからもっと東のほうに行きまして米大陸に行きますと、日米加三国条約で、カナダのクイーンシャーロット付近では産卵ニシンはございますけれどもこれは三カ国で禁漁にいたしております
それからニシンにつきましては、御承知のように、ソ連側は、従来ここ数年ニシンの資源状況は非常に悪い、北海道、樺太ニシンについては絶滅している、あるいは、われわれは関係はしないけれども、北海方面においても、これはソ連とかノルウェーがとっておるのでしょうけれども、これもニシンのストックがほとんどなくなってきておる、唯一のストックとして残っているのはこのオホーツク海のニシンであり、またプリビロフ方面のニシン
○説明員(荒勝巖君) 陸上のほうが従来から伝統的でございますが、これはその捕獲を、大体毎年オットセイの定例委員会がございまして、おおむねその年にとるいわゆる捕獲頭数というものを四ヵ国と申しますか、実際とるのは二ヵ国でございますが、話し合いできめまして、雄何頭、雌何頭、ロベン島は何頭、プリビロフ諸島は何頭というふうにおおむねきめまして、その範囲内で、ある一定のオットセイが上陸するシーズンに、各国政府が
先ほど少し触れましたが、アメリカはプリビロフ島で年間相当な枚数——約十万枚くらいとれるのでございますが、そのうち日本に、平均いたしますと、約一万二千枚ぐらいずつ、多い年で一万四千枚、少ない年で一万枚程度の枚数が日本側に引き渡されております。
○説明員(荒勝巖君) それが、何しろオットセイというものが、あるオットセイというものが、たとえばアメリカのプリビロフ諸島ならプリビロフ諸島で生まれまして一人前の生殖可能な段階になるまでは、何年間か海の上を回遊しておりまして、春の五、六月前後になりますと、生殖の時期になりますと、ある一定の島へ戻ってくる。
現在私たち四国の委員会で科学者が資源につきまして評価いたしておりますが、大体、おおよそのところ、プリビロフ群島、これは米国領土でございますが、これが大体百八十万尾から二百万尾、それから、ソ連のコマンドルスキー群島というのがございまして、この辺が大体十万尾、それから、ロベン島、昔の海豹島でございますが、これは約十万尾で、あと多少旧千島列島あるいはアリューシャン列島の一部に生存している程度のように聞いております
この条約の実体でありますオットセイの繁殖島でございますが、ただいまお手元に参考のために地図をお配りいたしたわけでございますが、地図の上の北のほうから、プリビロフ群島、これは米領でございます。それからコマンドルスキー群島、これはソ連領、それからロベン島、昔の樺太当時の海豹島でございますが、これは現在ソ連が管轄しておるわけでございますが、この三つの島がおもな繁殖島でございます。
この機会に、四国のオットセイの会議が今開かれておりますけれども、北太平洋のオットセイの保存に関する暫定条約の問題について、これは洋上の猟獲というのが禁止をされておるわけですが、御承知の通り、プリビロフ島におけるところのオットセイの最近の状況等を見ますと、むしろ海上猟獲等も資源上、今後の水産政策上とり得る条件が出てきている、こういうふうにもいわれているわけでありまして、この問題についても、やはり従来の
しかも資源調査等の結果から見ましても、先ほども長官がお話しのように、プリビロフ島のオットセイの点では、むしろある程度とらなければ、資源保護その他の面から見て支障が出てきておるというふうにも、資源調査上指摘されておる点でありまして、これらの問題に対しての基本方針として、日本としては、あくまでもこの機会に日本自身の自主的な立場での要請を実現する、場合によってはこの条約からの脱退というふうなことも辞せないのだという
この交渉は御承知のように、オットセイはアメリカ系のプリビロフ島を中心にいたしまするアメリカ東太平洋沿岸に沿って回遊するものと、それからソ連領のロッベンとコマンドルを中心繁殖場といたしまして西太平洋沿岸に回遊するものと、二つの系統に分かれるわけでございますが、その陸上猟獲の問題と海上猟獲の問題、こういう問題が中心問題になっております。
ただいま御指摘のプリビロフ島系のオットセイは、その後のオットセイの暫定条約による保存措置というものが、非常に効果が現われて参ったわけでございまして、ただいま相当の資源が回復しておりますが、なおロッベン島、コマンドルの方は、まだ資源の回復が十分じゃない、こういうふうに聞いております。
○政府委員(伊東正義君) 御質問でございますが、現在大体オットセイの生息の推定でございますが、アメリカのプリビロフ沖には大体二百万頭くらい、ソ連のコマンドルスキー、それからロベン島に、おのおの十五万頭くらいじゃないかということが言われております。
調査としまして約千五百頭のものを海上で国が直接とるということをやっておりますが、それ以外は、アメリカがプリビロフ島でとりましたものを日本が一五%皮でもらうというふうなやり方をやっておりますので、条約改定までは海上猟獲の問題等はまだ解決しないということになっております。
ただしこれにつきまして、当初予定されておりましたより、アメリカの、ことにプリビロフ島における陸上の猟獲が雌が多かったために、雌の価格というものはほとんどただにひとしい、商業的価値がないということで、配分が、当初こちらで見込んでいたよりも減っていたように承知いたしております。
御承知のように繁殖島がアラスカの沖のプリビロフ島、カムチャッカの沖のコマンドルスキー島あるいは海豹島でございますので、これは四カ国として従来もあった通り戦後も発足したのでございます。ただこれと、日、米、加の北太平洋の漁業国際条約というものは、特別に相互に関連があるというふうには私は考えておりません。
○説明員(木田繁君) 大体においてアメリカのプリビロフ島でとれます皮のうち、配分を受ける見込みの数量は一万三千枚程度でございます。それからソ連側の島でとれますもののうち、配分を受けますのは七百五十枚程度でございます。かように考えております。そこでこれらのものが差し引き収入として入ります。
○梶原茂嘉君 いま一点簡単にお伺いしたいのでございますが、アメリカのプリビロフ島をそれから海豹島、その島でとれたやつを配分されるその部分のうち、わが方に対する数量の大体の予定と、それの最終の売上価格がどれほどになるか、これのちょっと見込みをお聞かせをいただきたい。
それで条約の建前ではその繁殖島で分けるというのが建前でございますけれども、それを日本側といたしましてはわざわざ船を仕立ててプリビロフ島に取りに行くということよりも、むしろ話がつけばシアトルで分けるということの方適当ではないかと考えております。
○曾祢益君 大体この日本の三陸沖というのか、岩手県の方に回ってくるやつをかりに日本がとったとすると、その頭数と、まあコマンドル島とプリビロフ島で向うがとったやつをもらうのとは、大体数において見合っておるのですか。
○木田説明員 アメリカにおきますプリビロフ島のオットセイの管理は、アメリカの内務省の直轄事業になっております。それで国営ということなのであります。
○岡田委員 前の明治四十四年の当時には、このプリビロフ島というのは満限であったわけですか、どうですか。
一方日本の近海に参っておりますオットセイは、全体といたしましてプリビロフ島の分とコマンドルスキー島の分、それからロベン島の分と、これらのものが混在いたしているのであります。この混在いたしておりますオットセイが帰ります場合に、米、加、ソ連の方ではそれぞれ自分の島から出たものは自分の局に帰ると申しております。
たとえばアメリカのプリビロフ島のオットセイは、もう満限に達しているのではないかというふうな考えを抱いております。しかしながらロベン島及びコマンダー島のオットセイにつきましては、満限に達するにはまだまだよほどほど遠いものがあるのじゃないか。おのおの大体五万頭前後でございますし、今後とも非常に増殖すべきではないかと考えております。