2007-04-13 第166回国会 衆議院 外務委員会 第7号
○吉井委員 炉材料の方が、イーターに関しても開発済みというふうに考えるのは少し考え過ぎといいますか、早過ぎるというふうに思いますが、問題は、あわせて長時間プラズマの安定性の実現ということがこれは問題になってくるわけですが、当初考えていたイーター計画からコストを半分にするということになって、コンパクトイーターに変わってきて、プラズマ主半径はうんと小さくなってきたわけですね、縮小したわけです。
○吉井委員 炉材料の方が、イーターに関しても開発済みというふうに考えるのは少し考え過ぎといいますか、早過ぎるというふうに思いますが、問題は、あわせて長時間プラズマの安定性の実現ということがこれは問題になってくるわけですが、当初考えていたイーター計画からコストを半分にするということになって、コンパクトイーターに変わってきて、プラズマ主半径はうんと小さくなってきたわけですね、縮小したわけです。
だから、簡単にプラズマ主半径を小さくすれば、将来につながるものになるどころか、ますます将来展望から遠くなるんですね。そういう問題をきちんとやはり考えて臨まなきゃいけないし、それだけに、国会で検討するときにも、基礎となる素材をやはりきちっと出すことが大事だということを重ねて申し上げておきたいと思うんです。
しかし、プラズマ主半径を、当初の八・一メートルから、今度のコンパクトITERは六・二メートルに、約二割ほど小さくするわけですね。答弁書では、「主半径が約五メートルから約八メートルまでの範囲の場合、一般的に主半径が短くなるに従い、建設コストは低減する」と、一般的な話なんです。小さくすれば小さくなる、そんな当たり前の話は私もわかっているんですよ。
私は、昨年三月一日の予算委員会で、ITER問題では、プラズマ主半径の短縮によってコストを低減しても、それで意味のある研究になるのかという問題とか、基礎研究や炉材料の研究開発など、今取り組むべき課題は何かということ、それから、コスト削減と公共事業の発想で、苫小牧か六ケ所か那珂か、そういうふうな誘致合戦がなされているという問題などについて、核物理の専門家などの御意見も伺いながら取り上げました。
私が聞いておりますのは、この八・一メートルのプラズマ主半径は、七・一メートルだったら建設コストは幾らになるのか、六・一だったら幾らか、五・一だったら幾らか。つまり、これは工学屋として、技術屋としてやっていくときは、きちんとそういう見積もりをやるわけなんです。おっしゃったことは全部わかった上で言っているんですよ。 小さくすればそれで、半分にすれば半分になるのか、ならないんです。
○今村政府参考人 今、建設費とプラズマ主半径の関連についてのお話がございました。 確かに、当初設計は主半径八・一メートル、これをコンパクトにしたということで、現在の設計は六・二メートルでございます。
プラズマ主半径八・一メーターのITERを六・二メートルのコンパクトITERに安上がりにしても、実はそれをやると当初の実験目標が達成できなくて、次の原型炉につながるものにはなっていかない。もしなっていかなかったら、これは意味がないわけです。また、ITERの次の原型炉、さらには実証炉へとつながっていくものでないと、核融合が五十年先とかあるいは百年先とかいろいろ言っても意味がないわけです。
そういう中で、今度、ITERという話ですが、国際熱核融合炉、ITERのプラズマ主半径と建設費というのを、当初計画は一兆円と言われておって、それを半分にした。コンパクトITERと言っているもの。二月の予算委員会でのお話では、八・一メートルのプラズマ主半径で大体一兆円を六・二メートルで五千億円というお話でした。