1983-10-06 第100回国会 参議院 大蔵委員会 第2号
ただ、私どもとリーガンさん、あるいは主要国の大蔵大臣同士の話の中では、この通貨問題については、ブレトン・ウッズ体制みたいな感じではございませんが、どういう形かで協議を進めていこうという合意が行われて、結局十カ国の蔵相ないし蔵相代理レベル、実務者レベルでどういうところから議論をしていくかということを決めようという話し合いが決まったばかりでございますので、その勉強会が十一月ごろからスタートしますから、したがって
ただ、私どもとリーガンさん、あるいは主要国の大蔵大臣同士の話の中では、この通貨問題については、ブレトン・ウッズ体制みたいな感じではございませんが、どういう形かで協議を進めていこうという合意が行われて、結局十カ国の蔵相ないし蔵相代理レベル、実務者レベルでどういうところから議論をしていくかということを決めようという話し合いが決まったばかりでございますので、その勉強会が十一月ごろからスタートしますから、したがって
○河上委員 そういたしますと、いわゆるニクソン・ショックが起こるまではいわゆるブレトン・ウッズ体制というものに対して半ば信仰的にこれを守ってきた、また極端な場合は一ドル三百六十円というものあるいは一ドル三百八円というものを、これはまるで真理のように守ってきたはずであります。
○永末委員 国際通貨体制が一九四五年のブレトン・ウッズ体制から約四分の一世紀続きましたが、一九七一年十二月、いわゆるスミソニアンの合意が見られましてから新しい体制ができたと言われました。しかし、これは十四カ月で崩れてしまいました。
○永末委員 その十六カ国につきましては、SDRとリンクしておりますから、いわゆる昔のブレトン・ウッズ体制時代における交換性の問題は問題がないように思いますが、その他の通貨につきましては、交換性の問題はどのように把握していくのでございましょうか。
国際通貨の制度は、一九七一年八月、いわゆるニクソン・ショックによって従来のブレトン・ウッズ体制の基礎が大きく動揺して以来、いろいろな場を通じて再建の努力が払われてまいりました。
○松本(善)委員 ブレトン・ウッズ体制が機能しなくなってきている、それはだれが見てもそうでありますが、その立て直しをこの首脳国でやろうという趣旨ではないかというふうにいまのお話を伺ったわけでありますが、これについては私は先ほどの質問とやや重複するかもしれませんが、日本は一体何を提案をし、何を具体的な成果として得ようとしてこの会談に臨むのか、その点を具体的に御説明をいただきたいと思います。
○宮澤国務大臣 これは見方がいろいろあろうと思いますけれども、私自身は、第二次大戦後、いわゆるブレトン・ウッズ体制というものが通貨についてあるいは貿易について、資本移動について、かなり長いこと作用をしてまいりましたけれども、それが作用を実はしないような状況になった、そういうのがこの三年ばかりの現状でございますが、それにかかわるものとして新しい体制を生み得るであろうかどうであろうかということが、経済史的
この意味では、ブレトン・ウッズ体制が崩壊いたしました後、ことに石油危機以後、これらの問題をいかに解決すべきかという、初めて関係国が寄りまして新しい制度を発見し生んでいこうという、そういう機会になり場になるものというふうに私ども期待をいたしております。わが国といたしましても、それに対してできる限りの貢献をいたしたいと考えているわけでございます。
戦後、国際経済の中で非常に大きな力を占めていたアメリカのドルの力が弱まってまいりまして、ドルとアメリカの保有の金を背景にしていたブレトン・ウッズ体制が次第に変化いたしまして、先般来、通貨のいろいろな改革に発展いたしまして、ドルと金の切断あるいはドルの何回かにわたる切り下げ、そういう現象が行なわれたところです。
最近は物価がだいぶ上昇して、インフレ傾向が濃厚になってきておるわけでございますが、国際通貨にこれを見ると、例のIMF、ブレトン・ウッズ体制からスミソニアン体制、協定といいますか、になりまして、さらに変動相場制へとことし二月から入ったわけでありまして、目まぐるしく国際通貨の変化というものがあらわれてまいりまして、自由世界はおしなべて物価高とインフレに悩まされている、これが現状であろうと思いますが、このことは
○松本(十)委員 まだまだ質問したいことが多いのでありますが、時間が制約されておりますので、最後にただ一つにしぼって伺いますが、先ほど申しましたように、世界の国際通貨情勢というものはなかなか微妙でございまして、現在、新しい国際通貨制度、あるいはIMF体制、ブレトン・ウッズ体制にかわるものを模索しつつある段階、しかもそれがいつ確立できるのかといえば、必ずしも的確なタイムスケジュールも立てがたいような段階
今回の会議について、ある新聞の特派員は、「会場を去る各国蔵相が胸にきざみ込んだことはもはや世界の通貨制度を戦後のブレトン・ウッズ体制に戻すことはできないという感慨ではなかったろうか」と、こう伝えております。問題の困難さを象徴した報道と思われます。この問題の困難さを大蔵大臣はどの程度理解をされておるのか、ぜひこの機会に所見を伺わせていただきます。
○参考人(佐々木直君) 戦後の世界貿易の伸びがブレトン・ウッズ体制を基盤にしてきておったことは、みんなの認めるところでございます。したがいまして、為替相場というのは、一番大事なことは安定であろうと思います。そういう意味からいいまして、安定した平価が確定されるということが理想としては一番望ましい。
○国務大臣(愛知揆一君) 先ほどもちょっと触れましたけれども、ブレトン・ウッズ体制、それから最近ではスミソニアン体制と申しますか、ということがよく言われますけれども、スミソニアン体制というほうはくずれたと一般に言われておりますし、それだからこそ今日のような新しい局面が出てきたのであると、こういうふうに観察するのが大体一致した観察であろうと思います。
○国務大臣(小坂善太郎君) まあ気宇はできるだけ雄大にいくほうが私はいいと思いますけれども、ただ問題は、お話にございましたように、ブレトン・ウッズ体制からIMF体制へ、この四半世紀やってきたわけでございますが、やはり根本は金なんですね、ドルというよりも。
一昨年暮れに史上初めての外国間の通貨調整が実現いたしまして、いわゆるスミソニアン協定が合意を見まして、これまで四分の一世紀の間資本主義世界経済の貨幣制度の中軸的な役割りを演じておりましたブレトン・ウッズ体制、つまりIMF体制がぐらついたわけでございます。スミソニアンでの合意は、きわめて暫定的なものでございます。
大体、第二次大戦が起こる前の世界の貿易為替の状態というのは、切り下げ競争をやり、保護貿易をやった結果が、実は第二次大戦になったというのが歴史的な経過であり、そういうことを繰り返さないためにブレトン・ウッズ体制というものが反省の上に設けられた。
また、一昨年まで続いたブレトン・ウッズ体制は、ドルが永久に黒字基調を続けるという米国の自信を基礎にすべてがきめられております。したがって、そこでは国際収支の赤字国がいわゆる悪の根源でありまして、すべての責任をとる仕組みになっておりました。たとえば、イギリスはそのために何回かポンドの切り下げを断行し、それと同時に政府支出の大幅削減を無理じいされてきております。
いわばブレトン・ウッズ体制の破綻とでも申しましょうか、アメリカのIMF取りきめの違反であるとか、あるいは基軸通貨の特権を乱用した対外政策、あるいはこれに追随した現在の日本の佐藤内閣の経済政策が今日の混乱を招いたものである。つまり、アメリカを信頼し、アメリカに追随し過ぎたというところにもその原因はあろうと思うのであります。
○政府委員(船田譲君) ただいま戸田委員からお話ございましたき然たる態度ということでございますけれども、これは全く私の個人的な見解でございますが、確かにアメリカが戦後二百三十億ドルをこす金の保有を持ち、ドルが金と同格の価値を持っておるという形で、このブレトン・ウッズ体制を指導してきたことは事実でございます。
戦後二十六年間にわたって世界の資本主議経済をささえていたブレトン・ウッズ体制が、去る八月十五日にアメリカが発表した金とドルとの交換停止、一〇%の輸入課徴金の設定を含むいわゆる新経済政策によって、その根底が大きくゆらいでおります。 今回の国際通貨危機は、過去のそれと比較いたしまして、広さと深さにおいて格段の差があります。
つまり、通貨につきましてはブレトン・ウッズ体制だ、これを全部もうスタートからやり直すんだ、こういう考えもある。あるいはガット機能がどうも非常に動きにくくなっておるじゃないか、もう根本的な再検討を要するというような意見もある。私はそれに対しまして、ゼロからやりだすというような行き方、これではまたそれなりに混乱を招くんじゃないか、そういうふうに考えるのです。
しかしながら、平林君御承知のように、ソ連は、ブレトン・ウッズ体制に結局参加しなかった経緯もあり、このような構想を早急に実現することはむずかしいと思います。 次に、日米二国間で円問題の解決がはかれるかというお尋ねでありました。 主要国の通貨が、何らかの形で変動相場制に移行している現状においては、平価の多角的調整が必要であることはもちろんであります。
○阿部(助)委員 まあ、あなた、林さんのあれを弁護しなければいかぬ立場だろうからそうおっしゃるだろうけれども、イギリスのロイ・ハロッドという有名な教授なんかの言い分からしますと、これは日経の九月十五日に出ておる論文でありますけれども、これは一九三一年九月のイギリスの金本位制停止に匹敵する、ブレトン・ウッズ体制は終わりを告げた、重大だ、こうおっしゃっておるのですね。
その上に、こういう長い不安の経験を通しまして、国際的な外国為替相場制度というものが、戦後ブレトン・ウッズ体制のもとにおいてIMFというものが中心になりまして、いわば固定為替制度――上下一%という程度の若干の弾力性はあるのですけれども、そう切り上げ、切り下げはしないんだ。
IMF体制、いわゆるブレトン・ウッズ体制は、IMF協定第四条において、アメリカのドルを金と同列ないしは金より高い地位に置くことによって、国際通貨の面からドル支配を約束したものであります。
国際流動性の増強なのか、あるいは、IMF体制といいますか、ブレトン・ウッズ体制といいますか、これの堅持なのか、どっちにあるのですか。