○中路委員 これは午前中の質疑にもありましたけれども、ILOの勧告の背景に、政府が深谷総理府総務副長官を通じてブランシャール事務局長に日本政府の見解を持っていっておられます。
先般ILOのブランシャール事務局長が来日いたしました節にも、時間をかけていろいろ話をいたしましたが、日本としてもさらにそういった姿勢が望ましいというような話もございましたし、また労働省としてもそんなふうに考えておるわけでございまして、今後ともこういった方針にのっとりまして、ILO条約の批准につきましては建設的に、前向きに検討を進めていくようにいたしたい、このように考えておるところでございます。
○大川政府委員 わが国といたしましては、一応キッシンジャー長官のブランシャール事務局長あての書簡にありますとおり、アメリカとしては脱退するのが本意ではないんだ、最近のILOの状態を心配しまして、それをILOの本来の姿に戻すべくアメリカが希望しておるという、いわば積極的な意図もあるんではないか、こういうふうにわれわれとしては受け取っております。
現に、本年の分担金は送っておりまして、ブランシャール事務局長は喜んで私の方にいろいろ申してきております。