2007-05-14 第166回国会 衆議院 国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動並びにイラク人道復興支援活動等に関する特別委員会 第9号
このイラクの惨状を招いてしまった結果よりも、その責任よりも、結局、フセイン自身が十二年間にわたって累次の安保理決議に違反し続けたという責任の方が重いという御認識なんですか。
このイラクの惨状を招いてしまった結果よりも、その責任よりも、結局、フセイン自身が十二年間にわたって累次の安保理決議に違反し続けたという責任の方が重いという御認識なんですか。
これは、ブッシュは、それがないという証明をフセイン自身がしなきゃいけないんだ、その証明ができていなかったから武力攻撃をやったことが大義として認められるんだというのが彼の理屈ですよ。それに対して、日本政府も、官房長官自体も、いや、あのブッシュの考え方あるいは大義というのはそれで正しかったんだ、日本はだから支持をしたんだとこの間から何回も何回も外務大臣、防衛庁長官か、そういうスタンスで答えている。
フセイン自身もテロリストに準ずるような、そういう独裁者でした。しかし、凶暴なそういう勢力を、正に香田さんを殺害したようなそういうテロリストを新たに呼び込んだ、私はそのことを述べているわけですよ。そして、その戦争がイラクの人たちによって激しく糾弾されている、このことも明確だと思います。
小泉総理御自身は、今回のアメリカのイラク攻撃に際し、大量破壊兵器がないことを証明しなければならないのはサダム・フセイン自身だと言った。正に日本政府も、これらの一連の問題が計画性、継続性、組織性、国際性がない、本当に非戦闘地域であるという証明をしなければならないのは正に政府そのものであります。なぜならば、このようなルールを作っているのは日本政府だけですから。
それから三つ目の話としては、国連安保理決議一四八三の第二十三項のところに、イラクの前政権あるいは政権にかかわっていた機関、企業といったようなところ、あるいはサダム・フセイン自身、あるいはその政府高官、あるいはそれらの近親の家族の構成員といったような人たちの資金、金融資産、経済資源というものを凍結し、イラク開発基金に移管するということが要請されているわけであります。
要するに、イラク、フセイン自身がイラクの国民を損傷させることについて全く意に介していないという、その事実はよく考えていただきたいと思いますよ。どっちが非人道的かといったら、はるかにフセイン大統領の方は非人道的だということじゃないんでしょうか。そういうふうに客観的に判断していただきたいと思っております。
たくさんの人が死ぬとか、それはどうなのかという御質問でございますけれども、これは正にイラク自身が、そしてフセイン自身が考えるべきことじゃないでしょうか。
そして、その国際協調の圧力こそが、イラクが自主的に、私は、サダム・フセイン自身が自主的にまず安保理の一四四一決議案にこたえていくのではないのか、こういうふうに思っておりましたけれども、悲しいかな、現実はそうなっていない。それゆえに問題がややこしくなってきております。
要するに、米ソ対立、それから今度はアメリカ対イラク、こういう二つの力のいわば対立というものの流れを説かれた最後のところで、問題はフセイン個人の存在だけにあるのではなくてフセインの築き上げた、あるいはフセイン自身を生み出したフセイン的なるもの、これをいかに乗り越えるかということが将来の最大の課題だ、こうおっしゃっているのですが、短い時間で恐縮ですが、このフセイン的なるものを的確におっしゃっていただくということと
についてインタビューを受けておりまして、その中で、アメリカとイラクの紛争というか、攻撃が特に起こった際に、これは文明の衝突と見るかというような質問がございまして、それに対してハンチントン教授は、全く違うと、そもそもサダム・フセインというのは敬けんなイスラム教徒じゃない、ただし、展開によっては文明の衝突に見えるような形になっていく可能性があって、そうなっていったときに、結局、イスラム諸国が、サダム・フセイン自身