1976-05-14 第77回国会 衆議院 社会労働委員会 第9号
その次に、死亡はなさらなかったけれども障害を残して生存していらっしゃるという方があるわけでございますが、その場合に、先ほども問題になりました一級障害、二級障害、三級障害というような認定がございますけれども、サリドマイドの事故の方は主としてフォコメリーという症候群でございまして、手があのような形であるという障害でございますが、予防接種による事故の場合には、一番多いのはワチチンによる脳症、脳炎でございますので
その次に、死亡はなさらなかったけれども障害を残して生存していらっしゃるという方があるわけでございますが、その場合に、先ほども問題になりました一級障害、二級障害、三級障害というような認定がございますけれども、サリドマイドの事故の方は主としてフォコメリーという症候群でございまして、手があのような形であるという障害でございますが、予防接種による事故の場合には、一番多いのはワチチンによる脳症、脳炎でございますので
そしてサリドマイドとフォコメリー児との因果関係はないと、そういう立場で臨むのですかどうですかと聞いているのです。臨むなら臨む、臨まないなら臨まない、ぼくの聞いたことと違った態度なら、こういう態度で臨みますということを要約的に簡潔に答えてください。
○和田(春)分科員 その裁判では、国と製薬会社がともに被告になっておるわけでありますけれども、これからの反証については、いわれておりますフォコメリー児とサリドマイドとの因果関係は立証できない。その因果関係を反証をするとともに、過失はなかった点を政府としては強調するやに聞いているわけでありますけれども、そういう方針ですか。
○松下政府委員 サリドマイド児を含みますいわゆるフォコメリーといわれております上膜欠損等の四肢欠損症児の福祉対策についてどういうことをやったかということについて申し上げたいと思います。 いま大臣から申し上げましたように、こういう状態にありますお子さんは非常に、原因のいかんは別といたしまして、児童の福祉という立場から申しますと、ぜひ手厚い援護の手を差し伸べなければならない。
通常フォコメリーというような名前で呼ばれておりますが、これはサリドマイドの影響であるといなとを問わず、そういった先天性の四肢欠損、ことに上肢の欠損あるいは萎縮が多いわけでございますが、そういったフォコメリーに対しましては児童福祉法の規定によりまして生活能力の向上とか社会自立の促進をはかるという意味で、まず医療の可能な人に対しては育成医療の給付をいたしております。
○内田国務大臣 私がその道のべテランというわけではございませんが、私は厚生大臣として感じたままを申し述べますと、たとえば進行性筋ジストロフィーのお子さま方とは違った意味で、これらのお子さまたちもお気の毒で、おおむね天壽を全うされるお子さまが非常に少ない状況であると聞いておりますが、このフォコメリーのお子さまはそれとは違った意味の苦脳を一生しょっていかれるというところに、非常に私どもがめんどうを見てやらなければならない
それで、これは実はそのことばかりではございませんが、古寺先生もおいでくださったかどうかと思いますけれども、肢体不自由児の育成医療と申しますか、あるいは育成保護の施設としては代表的な施設であるはずの整肢療護園の施設が、私が見ましても非常に不満足な状態でございましたので、私はサリドマイドと申しますか、フォコメリーのお子さま方の様子をあそこで見たり、また施設の状況たら比べまして、あれはもっと国の金を入れて
○内田国務大臣 私は和解の法理をよく知っておりませんけれども、和解をいたそうという私どもの気持ちは、その因果関係がありそうだから和解に持ち込もうとか、ないけれどもかわいそうだから和解でいこうということではなしに、これは裁判を長いこと続けておのずから出ることかもしれませんけれども、いまの状態が、そういう裁判を待っておることは、フォコメリーのお子さま方がおおむね学校に上がるころの状態であることを見ますときに
もう一つはサリドマイド児、一般にフォコメリー症といわれておりますけれども、たとえば頭脳とか、そういう点については常人と全然変わらない。ところが厚生大臣も御承知と思いますけれども、非常に手が小さくなってしまって全然使えない。そういう人たちに、せめて人並みに近い生活をさせようと思えば、義手が必要だと思います。
○内田国務大臣 この訴訟はサリドマイドとフォコメリー症との間の因果関係並びに責任の所在が争点になっての訴訟であると思います。したがって和解ということになりますと、私は法律上の知識が十分ございませんけれども、その原因、因果関係や、また責任の所在を乗り越えまして事柄を話し合いのうちに、しかもこれは人道的に、また児童福祉の見地から進めることがいい、こういうことでやっております。
○内田国務大臣 私は、その原因が何によるとを問わず、フォコメリーの子供さん方の一生につきましては、できる限り国が力を貸していきたいという気持ちを変えません。
たとえばマウスであるとか、さらに大きなラットである、ウサギである、場合によってはサル、イヌであるというようなことを経なければ、もちろん新薬については承認もいたしませんし、またその上、それらの毒性試験が終わった後、臨床試験も幾つかの例を重ねてまいらなければ承認をしないというようなことで、そのとき私自身が、どうしてこれだけのことをやっておるのに、十何年か前にあのサリドマイド児の、あるいはフォコメリーと申
いまフォコメリー児に対する義手の問題は、園田元厚生大臣が提案されましたとおりに、昨年度から関係者に国の予算で調達をいたしまして交付を始めております。また、明年度においても、昭和四十五年度においても、これの予算を計上いたしております。
○内田国務大臣 サリドマイドとフォコメリー児との因果関係につきましては、最終的の結論に達していないようでございまして、これは要すれば政府委員からも答弁させたいと思いますけれども、現在訴訟でも争われておりますことは御承知のとおりでございます。また、これは禁止の措置をとった、こういうように私は理解をいたしております。 〔委員長退席、藤枝委員長代理着席〕
その二カ所におきまして、主としてこの上肢の不自由ないわゆるフォコメリーの子供たちを主たる対象といたします訓練施設を屋内、屋外に設けまして、その機能訓練なりあるいは日常生活の向上をはかるということで、その二つの施設を拡充いたしまして整備をするという計画にいたしておるわけでございます。
○渥美政府委員 このフォコメリーの問題が起きましてから、全国の肢体不自由児施設に入所して訓練をかって受けたことがあり、また現在も受けておる子供たちは、三十名程度になっております。この東京の整肢療護園におきましては、現在でも七名ばかりの子供が入っております。したがいまして、この整肢療護園におきましては、さらにその寄付金を活用いたしまして室内訓練施設を新設いたします。
児童保護費につきましては、児童保護措置費の大幅増額をはかるとともに、心身障害児に対する従来の施策をさらに強化するほか、フォコメリー児に対する電動式義手の交付等を行ない、また、親なきあとの心身障害児の生活安定のための心身障害児扶養保険制度の助成とその合理的運営をはかるため、所要の経費を計上いたしております。
心臓手術の件数を伸ばしたり、フォコメリーに対する新たに開発された電動義手を支給すること、自閉症児に対する治療訓練費を新たに計上することなどがおもな内容でございます。 精神薄弱者福祉対策費につきましては、六億三百万円の増額でございます。相談員の増員などの施策を推し進め、その他従来施策の拡大をはかるための経費でございます。
フォコメリーの子供さんに対する新たに開発された電動義手を支給すること、自閉症児治療訓練費を新たに計上することとしたことがおもな事項でございまして、金額的には一億三千二百万円の増額になっております。 精神薄弱者福祉対策費について申し上げます。金額的には六億の増額でございまして、相談員の増員などの施策を推し進めるほか、従来施策の拡大を子それぞれはかることにいたしております。
○説明員(渥美節夫君) いわゆるサリドマイド児でございますが、フォコメリーの子供に対する対策といたしましては、昭和三十二年にああいった薬が販売されましてから、私たちの調査によりますると、これは主として助産婦さん方の報告をもとにいたしました東大の森山豊先生の調査でございますが、現在まで百九十七人のサリドマイドの子供さんが生存されておるという報告になっております。
○政府委員(渥美節夫君) 私どもといたしまして、こういったフォコメリー症の子供たちにつきまして、御承知のように、一般の病院の整形外科等にもお通いになる場合もございますし、あるいは、厚生省におきます肢体不自由児施設の中におきましていろいろと機能訓練なりを行なうということもやっておりまして、私どもの調査におきましては、肢体不自由児施設におきまして訓練を受けて相当の効果がもたらされたという子供さん方が三十人以上
したがいまして、野島助教授だけでございませんで、特に京都大学等におきましても、いま全国の整形外科の先生方がチームワークを持ちましてこういったフォコメリー症のリハビリテーションにつきまして各国の文献を全部入手いたしましていろいろと研究をしておることは当然でございます。したがいまして、こういった研究の成果を早くわが国にも適用できるようにしたいと思っておるわけなんでございます。
先生御承知のように、フォコメリー症の中にも、重度、あるいは比較的軽度、中度というふうにございまして、児童福祉法によりまして育成医療を受けた方々は非常に数は少ないのでございます。