1953-07-22 第16回国会 衆議院 厚生委員会 第23号
それから今日マニラから帰つて来られて巣鴨へ行かれましたところの受刑者中椿孝雄、原田信平、小池周之の三氏に対しましては、ちようど私が横浜から帰りましてから間もなく、フイリピン代表部より、五名に対しては条件付において釈放するという書面がございました。
それから今日マニラから帰つて来られて巣鴨へ行かれましたところの受刑者中椿孝雄、原田信平、小池周之の三氏に対しましては、ちようど私が横浜から帰りましてから間もなく、フイリピン代表部より、五名に対しては条件付において釈放するという書面がございました。
○小平(久)委員 先ほど委員長からの御提議によりまして、濠州に謝礼並びにあとの懇請のために本委員会より委員を派遣したいという決議をされたわけでありますが、それと同時に、フイリピンでああいう事態になつたわけでありますから、これに対しても国民的な感謝の意を表するために、議会の決議もあつたわけでありますが、でき得れば、われわれ委員としてフイリピン代表部に謝礼の意味で人を出すということを御決議願い、議長の方
先方の全権代表団と申しますか、公式会議に出られた代表のかたがたは外務大臣のエリサルデ、フイリピン中央銀行総裁のカデルノ、法律の專門家シンコ教授、外務次官ネル氏、なお駐日フイリピン代表部メレンシオ大使が特に会議に全権団の一員として全権の資格を以て参加され、都合五名のかたがたでありました。なお幾多の專門家その他のかたも同時に公式会議に参列される、こういう状況なのであります。
然るにフイリピン代表のロムロ氏はサンフランシスコの会議において、条約の如何にかかわらず、フイリピン政府は賠償の種類、形式、支払の方法に関し日本と交渉、協定する権利を保留すると明言し、フイリピンの欲するままに条約を運用しようとする強硬な態度を示しているのであります。
(拍手) かつてフイリピンの代表がサンフランシスコみ帰りに賠償の予備交渉に来られたときに、大蔵大臣は、おれは正当なる要求ならば払う、あるいは役務賠償なら払うが、金銭賠償は支払わぬということを言明せられたと国会で強く言われましたが、私が今度確かなる情報で、相手のフイリピン代表から所見を聞いたところによりますと、大蔵大臣は実に弱かつた。処女のごとく弱い交渉であつたという情報がある。
それよりも更に重大な問題は、フイリピン代表が第十四條を役務賠償に限定するという解釈を、フイリピン政府は承諾し得ないという声明をされておる点であります。そのわけは、役務賠償のみに限定することになれば、日本の資源は十分でないといつている規定を全然無意義にするという主張であります。言葉を換えて申しますれば、将来日本が復興した曉には、完全な賠償をする能力があるという主張であります。
フイリピン代表がサンフランシスコ会議で第十四條1の規定は全然不満である。何となれば同條約は役務賠償だけを認めておる。
それからもう一つ、先ほどの役務賠償の点で、これが国家の財政負担になる、物資の裏づけのない日本の円が発行されることについては、日本の財政に及ぼす影響が非常に重要だという点、おそらくそういうこともあつて、ここで一応「存立可能な経済を維持すべきものとすれば、」云々というようなことが出て来たと思いますが、サンフランシスコにおけるフイリピン代表の演説によりますと、これがあると実質的には賠償がとれないことになるので
○池田国務大臣 この問題につきましては、実はやつかいな問題でありまして、平和会議におきましてもロムロ・フイリピン代表は、あなたと同じような気持のことを言つております。なおまたわれわれは金銭賠償の請求権を放棄するものでないということをはつきり言つておりまする。やつかいな問題ではございまするが、私は現在はないのだというので進んで行きたいと思つております。
日本経済の現状からいつて、又平和條約発効後に見込まれる財政需要の増大からいつても、それらの賠償要求国に十分な満足を與えるようなことは、方法の如何を問わず考えられないと思うのでありますが、フイリピン代表が頗る満足の意を表したということは如何なる話合いが行われたのであるか。池田大蔵大臣にお伺いしたいと思います。
フイリピン代表と私との会見の内容についての御質問のようでございましたが、この会見におきましては、賠償の金額には一切触れておりません。現物賠償の意義につきまして話合つたのであります。例えば丁度その際に湯呑がございましたが、フイリピンにおいては陶器が要るんだ。で、賠償に陶器をもらうというふうな場合はどう考えるか。粘土を持つて来てもらいたい。石炭を持つて来てもらいたい。