1973-09-18 第71回国会 参議院 商工委員会 第26号
何としても生きた企業を動かす場合に、いまの定義づけというのは字引きを引いたような感じであって、技術研究開発型、あるいはファッション型産業へ移行さすんだということ、あるいは、知識集約の分野をすそ野を広げていくことが大切だというふうには言われるわけだけど、現実にいまある中小企業というものを、そのようにおっしゃる知識集約産業へ移行せしめるプロセスというものをどういうふうに考えておるんだろうか。
何としても生きた企業を動かす場合に、いまの定義づけというのは字引きを引いたような感じであって、技術研究開発型、あるいはファッション型産業へ移行さすんだということ、あるいは、知識集約の分野をすそ野を広げていくことが大切だというふうには言われるわけだけど、現実にいまある中小企業というものを、そのようにおっしゃる知識集約産業へ移行せしめるプロセスというものをどういうふうに考えておるんだろうか。
知識集約型産業を育てるという場合、特に中小企業政策の見地から考えますと、その重点は研究、開発集約産業と、あるいはファッション型産業というふうな中核的な知識集約的産業を考えることはもちろんでございますが、それだけではなく、広く個々の、個別の中小企業が知識集約化的な分野を広めてその発展をはかっていく、こういうことも意味するのではないかと、こういうふうに考えるわけでございます。
まず、研究上の開発、高度組み立て産業、ファッション型産業等いろいろありますけれども、この知識集約化の問題をどう取り上げて、将来これを一つの柱としてやっていこうというお考えがあるかどうか、聞いておきます。
それで、第一に研究開発型のものとしては、電子計算機、航空機、電気自動車、海洋開発、それから高度組み立て産業的なものには、通信機械、事務機械、公害防止機器、教育機器、第三にファッション型産業、これも高度の知識や欲求をデザイン化するという知能型の産業ですが、これは高級衣類、高級家具、電気音響器具、電子楽器などです。
今後の産業は知識集約型産業の方向である、こういうぐあいにいわれているのですが、繊維産業はファッション型産業であるのが傾向であるといわれておるのですが、こういった産業構造の転換に伴って、繊維産業に対して一体どのような位置づけをしていくのか、こういう点をお伺いしたい。