1970-09-18 第63回国会 衆議院 石炭対策特別委員会 第5号
ただ、この点につきましては、少なくとも四十五年度に関する限りにおきましては、ただいま御質問にもありましたように閉山も非常に増加してはおりますけれども、他面、ビルド山の能率の向上あるいは運営の合理化等によりまして一応四千万トンの線を確保できるのではないか、そういう見通しになっているわけでございます。
ただ、この点につきましては、少なくとも四十五年度に関する限りにおきましては、ただいま御質問にもありましたように閉山も非常に増加してはおりますけれども、他面、ビルド山の能率の向上あるいは運営の合理化等によりまして一応四千万トンの線を確保できるのではないか、そういう見通しになっているわけでございます。
再就職確保というような観点から、いろいろな援護措置が盛られておりまして、これの運用につきましては、私、三十七年当時第二次石炭調査団のころからこの対策を担当いたしておりまして、せいぜい努力をいたしまして、当時、離職者対策につきましては石炭審議会等の先生方からも、ちょっと我田引水になりますけれども、おほめのことばをいただいたような状況でございましたが、三十八年当時でもすでに田畑先生がいま御指摘のように、ビルド山
ことに私この資料を見ていささか疑問を感じたことは、将来の日本のビルド山の期待を一番集めておる北海道に、ことしになって災害が非常に多いということです。また、近来起きている災害が大手に非常に多いということ、あるいは大手の第二会社に多いということです。
そこで先ほど申しました二百五十三万トンの閉山規模を考えておりまして、これを引きますと、もっと小さな数字になるのでございますが、先ほどの閉山規模に相当する出炭減をカバーして、なおかつ先ほど申しました四十六・八トンの能率という点での生産状況をビルド山等に見込みまして、全体として四十三年度は大体四千七百万トンくらいに落ちつくのではなかろうか、かように考えておるわけでございます。
しかしながらビルド山の労働力の確保もあわせてやらなければならぬという事情が三十九年末ごろから出てまいりました。そのころから私どもとしましては、石炭の離職者を再度石炭山に再就職させるという方向を徐々にとり出しました。一昨年からは御承知のように石炭山に再就職する場合にも移住資金を出すという制度を新たに設けまして、必要な石炭労働力を離職者の中から確保していくという政策を推進して今日にきております。
そうしてこの進め方と同時に、先ほど、スクラップ・アンド・ビルド、いわゆるビルド山の形成と同時にスクラップを実施し、あるいは社会党さんから提出された法案を見ますると、スクラップは絶対相ならぬという御意見でありまするが、幸いにも社会党さんを代表してここに人がいられる。特に石炭の問題に対しては、前委員長であられる多賀谷真稔先生がいられます。
全石炭鉱業として不足な労働力というものに見合うスクラップを考えて、残る維持山なりビルド山なりに十分な労働力があるという形をつくり出すこと、これにはどういう手段が要るか、いろいろ議論があろうかと思いますが、やはり先生のいま御指摘になりました労働条件の観点から見ても、あるいは全体としての労働力の需給状況から見ても、そういうことをそろそろ考えなければいかぬのじゃなかろうかという感じがいたしておるわけでございます
企業を中心に考えますと、やはりある程度の収支損益というものを前提にしてある山を経営していくかどうかということに相なるわけでございますし、その点で非常な無理がある、これの操業を続けるならば、当該鉱山の収支だけでなくて、企業の残りのビルド山に対しましても大きな圧迫になるというようなことが明らかである限りにおきまして、それらのものを無理にささえなければならないというふうにも思えないわけでございます。
またビルドの面につきましてでございますが、せっかくスクラップをいたしましても、同一企業内の炭鉱の一つをスクラップをした場合に、そのスクラップに要する費用が、ただいま申しましたような関係でとかくビルド山の足を引っぱる。一山一社の場合と違いまして、せっかくビルドをしようということで援助をしておる山の、要するに企業全体の足を引っぱるというようなことになる。
そこで、まず今日の北海道の産炭地におきましては、なおこれからも鉄道に対する輸送上の依存度は非常に強いのでありまして、現在におきましてもビルド山であります芦別の三井の山を中心にいたしまして、石炭を留萌港に輸送する、苫小牧まで直送すべきスラリー輸送がまだできておらない。また苫小牧及び室蘭の輸送というものが詰まっておる。
それからなお、閉山に伴いましてそれだけ生産が減少することになるわけでございますが、その反面、まあ北海道あるいは九州におきますビルド山の増産が見込まれるわけでございますので、このビルド山の増産というものと、ただいま申しました閉山による減産というのがちょうど相殺されるような形になりまして、今後の出炭の供給力の規模は大体五千万トン程度ではあるまいか。
○政府委員(井上亮君) 確かに供給力の問題といたしましては、一面には閉山の問題が不可避な問題としてあるわけでございますが、その反面、またビルド山につきましては、どうしても今後増産をしていくという体制が、経営上からもまた山を維持する上からも必要になってまいるわけでございまして、偶然の——私ども意識的にそういう計画を組んでいるわけではございませんが、たまたま自然条件の点とか、あるいは炭量のあまり多くないというような
しかしその反面ビルド山につきましての機械化体制の促進あるいはこれの増強対策というものが各社それぞれ計画されておりますので、要するに閉山によります出炭の減少は、このビルド山の生産の増強で補われる。またそれだけの炭量もあり、また山の条件についても十分耐え得るだけのものはあるというふうに見ておるわけでございます。
実はきょう持ってまいりました資料は十分ではないわけでございまして、あるいはお答えできない点もあるかと思いますが、昭和四十年度の全国鉱害量調査概算集計表によりますと、分け方が既採掘鉱害と将来採掘鉱害とに分かれておりまして、ビルド山有資力の未閉山、それから終閉山で有資力、無資力ということになっておりまして、その合計で有資力鉱害が五百四十二億、無資力鉱害が百三十億、合計六百七十二億というのが既採掘鉱害であります
ただ、私どもそういうことはさておきまして、いずれにしましても相当炭量のあるビルド山がこらいったことのために、つまり、排水費の増加、そのことは言いかえれば、コストの増加要因あるいは赤字の増加要因にもつながるわけでございまして、そのことのために苦しんでいるという実態はあるわけでございます。
一応本年度から実施いたしました坑道掘進補助というものは、既存のビルド山についての坑道掘進の補助というような考え方でいま事務を取り進めておるわけでございます。 新鉱開発の問題につきましては、原料炭の新鉱開発についての助成策は実は昨年度から実施したわけでございます。
今日私が非常に心配しておりますのは、先ほど言いましたような新鉱開発については着々工事が進んでおりますが、しかし既存のビルド山の原料炭の出炭が最近とみに伸び悩んでおります。ことしの上期におきましては計画を割っておるというような非常に憂慮すべき事態にある。したがいましてこれは労使の奮起を私は要請いたしておりますが、そういう事情でございます。
○井上(亮)政府委員 ただいま重工業局から御答弁いたしましたように、私ども、鉄の原料炭の需要が増大の傾向にありますので、御承知のように原料炭の山は比較的ビルド山が多いわけでございますし、新鉱開発もいたしておりますような事情でございますので、この増産にもちろん保安を無視しては困りますが、増産体制をとってもらうように業界にお願いいたしております。
しかし、何ぶんにも石炭の位置づけと申しますか、今後の生産の規模あるいは需要確保の見通し等につきまして、これを位置づけと申しておりますが、総合需要対策の中の位置づけが五千万トン程度というふうに考えられますので、この五千万トン程度の出炭見通し、あるいは需要確保の見通しというような点でいきますと、どうしてもビルド山については増産をいたします、増産しなければまたコストダウンができない、賃金を上げていけないということになりますので
ビルド山におきましても、答申の線では幾ぶん手薄さを感じており、設備の近代化、合理化の助成にもっと力を入れ、坑道掘進、新鉱開発にも積極的な助成を望み、中小も大手並みに助成すべきことを希望しております。また、北海道の特性として、急傾斜採掘方法について特に技術研究を望むということでありました。
しかし、この山はビルド山、だから、やはりこの安定補給金を支給して、そして健全経営にさしてやらなければならぬというところがある。そういうことで補給金をやるということになりますと、がんばったほうはかつかつだから補給金がもらえぬ、がんばらなかったほうはビルド山に数えられてある山、だから補給金をやるということになってくると、これは悪平等になるし、非常に不平等不合理になる。
私どもも率直に言ってそういった事態を想定しながら、この離職者対策にも、それからビルド山の労務確保対策、両面の対策を真剣にいま検討中であります。具体的に各山元の閉山の状況を積み上げまして検討しなければ、具体的な対策ははっきりいたしませんけれども、大体の方向としてはそういった見当が成り立ちます。
しかし、それはじゃあその時点の他の原料炭のビルド山の状態はどうかといいますと、他の原料炭のビルド山と比べれば、私は非常にこちらの山のほうがそういった経理採算状況はいいという見通しはあるわけでございまして、石炭産業については、現在のままで助成なしにいくということは、これはとてもどの山でもできないわけでありまして、そういった点を考慮すれば、私は将来有望な山ではないかというふうに考えるわけであります。
ただ、先ほど申しましたように、ただいま原料炭の将来の需要確保の見通しの問題と、それから、新鉱開発をしない既存のビルド炭鉱の将来の産出の見通しというような需給の関係が一つあるわけでございまして、そういった点ともにらみ合わせて、需給の将来の見通しにかかわらず、やはり南大夕張のほうが優秀な山でもあり、かつまた、将来の石炭産業の安定供給——ビルド山と申しましても、相当老朽化した山もあるわけでございます。