2001-02-27 第151回国会 衆議院 文部科学委員会 第3号
平成十二年の三月、ヒト胚研究小委員会は、ヒト胚性幹細胞を中心としたヒト胚研究に関する基本的な考え方をまとめられました。そして、このほど文部科学省研究振興局は、ヒトES細胞の樹立及び使用に関する指針案についてまとめられたところであります。 ヒトES細胞は、ヒト受精胚から取り出したあらゆる細胞、組織に分化可能ないわゆる万能細胞であります。
平成十二年の三月、ヒト胚研究小委員会は、ヒト胚性幹細胞を中心としたヒト胚研究に関する基本的な考え方をまとめられました。そして、このほど文部科学省研究振興局は、ヒトES細胞の樹立及び使用に関する指針案についてまとめられたところであります。 ヒトES細胞は、ヒト受精胚から取り出したあらゆる細胞、組織に分化可能ないわゆる万能細胞であります。
科学技術会議の生命倫理委員会のもとにございますヒト胚研究小委員会がことしの三月に報告書をまとめておりまして、「ヒト胚性幹細胞を中心としたヒト胚研究に関する基本的考え方」という題目の報告書でございます。これに従ってその新ガイドラインをこれからつくっていこうと思っております。
それで、ES細胞研究に関するガイドライン、これを今後どのようにつくっていくのか、その点ではヒト胚研究小委員会の到達でやるのか、どのようなことを盛り込むことを想定されているのか伺います。
昨日、二十九日にヒト胚研究小委員会が開催されました。このたび始まったこのヒト胚研究小委員会は、附則にございます「総合科学技術会議等における検討」という、その中にと考えてよろしいのでしょうか。言葉をかえると、ヒト胚研究小委員会とこの附則との関係というのはどのようなものか。これを、恐れ入りますが、通告しておりませんでしたが、よろしくお願いいたします。それが一点でございます。
○政府参考人(結城章夫君) ヒト胚研究小委員会の報告におきましては、余剰胚、これは通常の両性生殖、生殖医療の現場で出てまいる余剰胚でございますが、余剰胚から樹立されたES細胞研究の実績が蓄積されるのを待って人クローン胚からのES細胞の樹立の是非を検討すべきであるということでございまして、現時点では人クローン胚からのヒトES細胞の樹立は行わないこととすべき旨が示されております。
○政府参考人(結城章夫君) 今回再開いたしますヒト胚研究小委員会でございますけれども、ことしの三月にヒト胚研究に関する生命倫理委員会報告におきまして、今後の課題とされましたヒトES細胞の取り扱いに関する枠組みの策定やヒト胚研究全般のあり方にかかわる検討を開始する前段階といたしまして、報告書のレビューあるいは最近の研究開発動向のヒアリングを行う機会として明日開催するものでございます。
○日下部禧代子君 ところで、ヒト胚研究小委員会が二十九日、あしたでございますね、再開されるというふうに聞いておりますが、その目的あるいはその作業予定はどのようなことになっておりますでしょうか。まずお聞きしたいと思います。
科学技術会議生命倫理委員会のもとでのヒト胚研究小委員会の議論でも胚は生命の萌芽であるという位置づけがなされております。したがって、慎重な取り扱いが必要なのは言うまでもありません。しかしながら、胚が直ちに人の命である、人の命そのものである、もしくは、もう少し敷衍して言いますと、人間であるというふうには言い切れないところがございます。
それから、公開性という点では、特に胚の問題について、先ほど女性の権利というお話にも出ましたけれども、重要ですので、ヒト胚研究小委員会、ES細胞の問題を議論した小委員会では女性がお二方出ておられます。それから、ヒトゲノム研究小委員会にも現在女性が、二人でしたか、三人でしたか、出ておられます。
○結城政府参考人 科学技術会議生命倫理委員会のもとに設置されましたヒト胚研究小委員会において、ヒト胚は人の生命の萌芽としての意味を持ち、慎重に取り扱わなくてはならないものであるとされたわけでございますが、ヒト胚研究全般に関する規制の枠組みについては、今後の検討課題であるとの結論に達しております。
さらに、次いで設けられた同委員会ヒト胚研究小委員会が、ヒトの胚性幹細胞、これは今ES細胞と言っているわけですが、それの研究を専ら審議対象にして、ヒト胚研究全体のあり方を審議しなかったのは、重要な誤りと思うのですが、いかがでしょうか。 また、ES細胞の研究は法律のらち外に置くことで、生命操作を広範に認めるおそれがあると思うのですが、この点もあわせてお答えください。
私は、科学技術会議生命倫理委員会のクローン小委員会、それからヒト胚研究小委員会の委員として、また途中から、科学技術会議生命倫理委員会の委員としても、先般この委員会において参考人として意見を述べられました岡田善雄先生、本日の西川伸一先生などと御一緒に、クローン問題の法的規制に関する審議に関与してまいりましたので、これらの審議の経緯を踏まえながら、法的規制の必要性、そのあり方等に関して、若干の意見を述べさせていただきたいと
クローン小委員会とヒト胚研究小委員会の二つの委員会の報告書で重要なことは、これだけのことが決定されたということではなくて、むしろ、こんなにたくさんのことが棚上げされてしまったということではないでしょうか。 それは、受精卵とは何か、命の始まりとは何かといった根本問題と、受精卵を用いた研究が既に行われている生殖医療について、生命倫理委員会は踏み込んで議論できなかったということです。
確かに、今御指摘のように、科学技術会議生命倫理委員会ヒト胚研究小委員会報告書のことでございますけれども、やはりヒト胚も、人の生命の萌芽として、明確な基準を持たないまま研究材料に使われては、人の生命の尊厳を損ない、人の物化、軽視につながると私どもは考えております。
○結城政府参考人 科学技術会議生命倫理委員会のもとのヒト胚研究小委員会におきまして、ヒト胚は人の生命の萌芽としての意味を持ち、慎重に取り扱わなくてはならないものであるというふうにされております。しかし同時に、ヒト胚研究全般に関する規制の枠組みについては、今後の検討課題であるというふうにもなっておるわけでございます。
○平野委員 くどいようでありますが、ヒト胚は生命の萌芽であると、ヒト胚研究小委員会ですか、そこでやっています。それは、政府としても同一の認識に立ちますか。それは科学技術会議で議論された結論であるけれども、政府はそういう認識に立っていますか、ここを聞きたい。
○結城政府参考人 今回の政府案につきましては、科学技術会議の生命倫理委員会及びそのもとに設置されましたクローン小委員会並びにヒト胚研究小委員会の結論を忠実に反映して作成したものでございます。 この審議の過程におきましては、中間報告を取りまとめまして、これを公表し、関係学会、有識者、一般の方から広く意見を公募、いわゆるパブリックコメントを求めました。
○結城政府参考人 ただいまのお話のとおりでございまして、ことしの三月のヒト胚研究小委員会の報告書におきまして、これから政府がつくるべき、これは法律に基づかない行政上のガイドラインでございますけれども、ES細胞の取り扱いに関するガイドラインの考え方が書き込まれておるわけでございます。
○松野(博)委員 政府にお伺いをしたいと思いますが、政府案は、ヒト胚の取り扱いに関しては指針による規制ということであるかと思いますけれども、現状のヒト胚研究小委員会の論議と、ヒト胚の取り扱いに関する指針、この方向性に関して御説明をいただきたいというふうに思います。
同委員会のヒト胚研究小委員会での報告書においても、どのような場合にヒト胚を用いた研究が認められるのかについては述べておるわけであります。 つまり、このように、ヒト胚、特に余剰胚の取り扱い、規制については、既に幾つか結論が出され、議論はかなりのところまで進んでいると言えると思います。
その理由としては、科学技術会議生命倫理委員会ヒト胚研究小委員会報告書にもあるとおり、ヒト胚も人の生命の萌芽として、明確な基準もないまま研究材料に使われては、人の生命の尊厳を損ない、人の生命の物化、軽視につながるおそれがあるからであります。
年がかわりまして、クローン小委員会の報告が上部の生命倫理委員会の方に提出されまして、それを採択するという形が平成十一年の十二月にはできまして、最終的に平成十二年の三月に生命倫理委員会においてヒト胚研究小委員会の報告を了承して、その報告を踏まえて、ヒトクローン胚等に関する規制の枠組みについて、ヒトクローン個体等の産生を禁止する法律に位置づけして早急に整備するということを決定したわけであります。
それから二つ目は、先ほどから何度か話が出ておりますが、ヒト胚の研究について議論をするためにヒト胚研究小委員会というのをつくって議論をしてまいりました。先ほどから少し話が出ておりますES細胞の問題でありますとか、もしくはそのための余剰胚の利用という問題については、こちらのヒト胚研究小委員会で議論をいたしまして報告書が出、もしくはパブリックコメントも終えております。
○山本(孝)委員 繰り返しになりますけれども、ヒト胚研究小委員会はかなり限定されたところしか研究しておられませんで、全般については検討していないとみずから報告書でも認めておられる状態ですから、この小委員会だけですべてが事足りるということではないというところをもう一度長官として見直しをしていただきたい、国民的議論が必要ですので、そういう段取りを考えていただきたいというふうに思います。
○中曽根国務大臣 ヒトの胚性幹細胞を扱う研究に関する倫理面での検討につきましては、科学技術会議生命倫理委員会のヒト胚研究小委員会において約一年間議論を重ねてきたものでございます。今月初めに報告書案を取りまとめまして、現在、広く一般の意見公募を行っているところであります。 この報告書案におきましては、ヒト胚性幹細胞を取り扱う研究につきましては厳格な条件のもとに認めていく、これが一つ。
さらに、ヒト胚性幹細胞につきましても、その研究の急速な発展に伴い、生命倫理の側面から審議を行う必要性が高まってきたところから、昨年十二月に生命倫理委員会のもとにヒト胚研究小委員会が設置され、検討が開始されたところでございます。