1957-04-17 第26回国会 衆議院 文教委員会 第19号
エンダービー付近の大陸そのものの偵察は、ヘリコプターの行動半径からしまして、直接これを写真におさめたり、あるいは肉眼で確認するという程度まではいきませんでしたが、先を急ぐ関係上、そのまま七日、八日と、大陸の偵察、氷状の偵察をやりまして、リュツォ・ホルム湾の方面に向けて、パック・アイスの外縁に沿いながら調査しつつ向ったのでございます。
エンダービー付近の大陸そのものの偵察は、ヘリコプターの行動半径からしまして、直接これを写真におさめたり、あるいは肉眼で確認するという程度まではいきませんでしたが、先を急ぐ関係上、そのまま七日、八日と、大陸の偵察、氷状の偵察をやりまして、リュツォ・ホルム湾の方面に向けて、パック・アイスの外縁に沿いながら調査しつつ向ったのでございます。
しかしパック・アイスの状況は、一メーターの砕氷能力という問題ではないと存ずるのであります。といいますのは、定着氷と違いまして、パック・アイスは氷盤と氷盤が重なりまして、これがかたく密着して一枚の氷になっておるのでございます。ですから、その厚さが、多いのですと大体五メートルからございます。
次に海鷹丸はパックアイスの外縁を行動中である。同船と共同してオープン・シーと外洋との距離を調査したところ密群氷、クローズ・パックの幅は約十海里である。右の状況をオビ号に連絡し、脱出にはまだ確信がない旨通知した。なおオビ号の午後五時の位置は南緯六十六度一分、東経三十度四十九分である。