1957-05-08 第26回国会 衆議院 内閣委員会公聴会 第1号
○小野公述人 今度の戦争が終ってから、紀元節をやらせなくなったアメリカの責任の衝にあられたのがバンス博士でありますが、ハンスが日本にああいうような態度をとりました根底には、アメリカが二百年に満たない歴史しか持たない新しい国である、その国に育った東洋史の研究家としての感覚があると思うのであります。その感覚というものをそのまま日本人の頭に当てはめるわけにはいかない。
○小野公述人 今度の戦争が終ってから、紀元節をやらせなくなったアメリカの責任の衝にあられたのがバンス博士でありますが、ハンスが日本にああいうような態度をとりました根底には、アメリカが二百年に満たない歴史しか持たない新しい国である、その国に育った東洋史の研究家としての感覚があると思うのであります。その感覚というものをそのまま日本人の頭に当てはめるわけにはいかない。
また、本年九月のパリの総会では、李代表や民間情報教育局のバンス博士の非常なお骨折りもあつて、日本の社会科学者のユネスコ精神に沿う研究に補助金を與えること、ブツク・クーポン制を日本に拡張して、日本人に外国図書購入の便宜を供すること、日本人に奬学資金を給與すること、ユネスコ主催の技術的、專門的会合に日本人の参加を認めることなど、日本にとつてきわめて有利な決議がなされたのであります。
それからバンス博士の第三回ユネスコ総会報告講演の速記録の中にも「ユネスコにソ連が参加するよう現在何らかの努力がなされているでありましようか」という質問に対する答弁が載せられております。ユネスコのことは簡單にこれだけにいたします。 次はオリンピックの問題であります。