2004-02-16 第159回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第3号
かつてはバグダッド条約という反共同盟がありましたが、うまくいかなかった。ここにも新たな形の同盟条約を作ればと。 最後に、安全保障共同体、これは正に私が先ほどから説明していたような同じ思想であります。ただし、この思想の中には日本という言葉は一言も出てこない。
かつてはバグダッド条約という反共同盟がありましたが、うまくいかなかった。ここにも新たな形の同盟条約を作ればと。 最後に、安全保障共同体、これは正に私が先ほどから説明していたような同じ思想であります。ただし、この思想の中には日本という言葉は一言も出てこない。
つまり、西ヨーロッパの核ミサイル基地化とか、NATO、SEATO、バグダッド条約の機構、これは明らかに攻撃的な、侵略的な軍事同盟でありますが、これを作った。あるいは西ドイツや日本の軍国主義化は、帝国主義の復活を進めておる。これが日本では集中的に現われたものが、安保条約の改定だと思います。
それから次にはこの地域内の利害の対立があまりにも激烈だ、その最も代表的なものにイスラエルの問題がある、もちろんバグダッド条約問題と、今はイラクが没落しましたけれども、バグダッド条約地帯であるトルコ、イラク、イラン、パキスタンのこのバグダッド条約諸国と、それからナセルを中心としまする積極中立主義との対立その他もございますが、これは本質的なものじゃないと考えましても、なお、本質的なものにはイスラエル問題
ところで、現在バグダッド条約加盟国でさえ、すなわちイランでもあるいはトルコでもイラクをすみやかに承認しようとしておる。英米はまだ従来の出兵との関係がありまして、もたもたしておるようでありますが、これも承認せざるを得なくなる時期がくると思う。ところで、日本は当然先ほど藤山外相の言われたような理由があるならば、もうとっくの昔に承認しておってもよかった。
そしてたとえば、これは少し飛躍しますけれども、現在マニラでSEATOの理事会か開かれており、アメリカの構想に基きますと、SEATOはNATOとかあるいはバグダッド条約とかいうものとずっと連関させていきたい、そしてまた日本、台湾、朝鮮を含んで、いわゆる東北条約機構といいますか、NEATOというような構想がこの中から浮び上ってきている。
○田中(稔)委員 SEATOに日本は参加しないということはわかりましたが、もう一つ、SEATOとNATOやバグダッド条約機構と結びつけて一つのグローバルな集団安全機構を作ろうというアメリカの考え方、これについて日本は関係しないといえば関係しないのですけれども、特に国連に加盟しておる今日、日本は世界の問題にすべてタッチする必要がある。それについての外務大臣の御見解を伺いたい。
それはSEAT Oにおける、あるいはバグダッド条約会議においてのあせりとして現われている。それが日本に影響してきているわけです。それでこの点は十分私は考えておかないと、日本の国土全部が基地にされる、基地国家となるおそれが多分に私はあると考えるわけです。こういう時勢にかかわらず、一万人の自衛隊の増員をやった。
それから、藤山外相も先ほどの答弁では、今大国間で考えておるのは、生産は認め使用は禁止するというので、成果は期待できないというような悲観的な見通しを冷静に持っておるようでありますが、この場合、米英の一方においては、代表団は、西欧決議案というものはNATO、SEATO、バグダッド条約機構に参加した国々、中南米諸国等四十五カ国の支持を得ておるから、政治委員会を通過する見通しがついたというふうに言っております
朝鮮と同様に台湾を中国から引き離し、台湾に原子兵器や誘導弾を持ち込んでいるアメリカの政策も、南北ヴェトナムの統一をおくらしているやり方も、また、パキスタンをバグダッド条約に参加せしめて、これに軍事的な援助を与え、カシミール問題を中心として対立しておるインドとパキスタンとの対立を激化せしめておるというやり方も、すべてアジアを二つに引きさく政策であることは共通いたしておるのであります。
世界的に申しまして、御承知の通りNATOあり、SEATOあり、バグダッド条約あり、ワルソー条約あり、地域的な集団安全保障は、国連の大きなる国際紛争を解決する話し合いの場所としての威力というもの、権威というものを薄めておると思うのであります。
たとえば中東地域が非常に今日の世界において険悪な空気をはらんでおる、こう言われておりますが、あの中東の険悪な空気の一つの源はバグダッド条約だと思うのです。あるいはまた東南アジアのこのSEATOの条約、これが東南アジアの中立的な国々を刺激し、ましてやソ連や中共を刺激しておることも総理御承知の通りであります。