1954-04-16 第19回国会 衆議院 外務委員会 第36号
従来も国際法は、恐るべき毒ガスやバクテリア戦法から人類を守るために、苦しい努力を続けて参りました。原子兵器の脅威は、従来の兵器のそれとは比較を絶するほど大きいものであります。国際法がいかにしてそれと対決するかは焦眉の急を要する問題でありますが、本日それについて語ることは、この外務委員会において私に課せられた任務の範囲を越えるものであると思います。
従来も国際法は、恐るべき毒ガスやバクテリア戦法から人類を守るために、苦しい努力を続けて参りました。原子兵器の脅威は、従来の兵器のそれとは比較を絶するほど大きいものであります。国際法がいかにしてそれと対決するかは焦眉の急を要する問題でありますが、本日それについて語ることは、この外務委員会において私に課せられた任務の範囲を越えるものであると思います。
その一つの流れが、先ほど申しました毒ガスとか、あるいはまたバクテリア戦法とかになつて参りました。そういう国際法の精神から申しますと、それの何百倍、何千倍の恐るべき脅威を与える原爆、水爆の使用は、当然禁止されるというふうに考えられますが、しかし厳密な実定法としては、当然そうであるというだけではちよつと足りないと思います。