2007-05-16 第166回国会 参議院 政府開発援助等に関する特別委員会 第7号
その場合には、ポジティブリンケージ、介入することによって資源の利用が公平にされるように働き掛けていく方法もあれば、ある場合には、それが見込まれない場合にはネガティブリンケージでストップするという、そういう両構えの介入の仕方、考え方があります。これは支援する側の責任でもあるわけですね。それを戦略性と言うわけです。これは、ODAのいわゆる財政に対する直接支援にも関係してくる課題だと思います。
その場合には、ポジティブリンケージ、介入することによって資源の利用が公平にされるように働き掛けていく方法もあれば、ある場合には、それが見込まれない場合にはネガティブリンケージでストップするという、そういう両構えの介入の仕方、考え方があります。これは支援する側の責任でもあるわけですね。それを戦略性と言うわけです。これは、ODAのいわゆる財政に対する直接支援にも関係してくる課題だと思います。
それはネガティブリンケージを適用して、その後事態が改善されたのでポジティブに転換したという例であります。 例えば、アフリカの場合でありますと、十件のネガティブリンケージに対して五件、打率でいうと五割ですから、これはかなりの高い確率で改善が見られた。また、中南米、ラ米に対しては、ニカラグアであるとか、あと恐らくペルーのケースを考えたんだと思いますが、二件中二件。
私は、日本政府が独自の方針でアフリカに対してネガティブリンケージを発動しているとは思っておりません。これはDACと申しますか、国際協調と言えば聞こえがいいですけれども、簡単に言うと旧宗主国の意向にゆだねている。つまり、この点に関しては、日本はアフリカに関してはフォロアーであると、リーダーではないと思っています。
大島局長に伺いたいことなんですけれども、ネガティブリンケージの適用はやはり難しいというお話を改めて伺ったんですが、その国の民主化の程度をどのように判断するかというのは大変難しい問題だなと思うんです。私が国連開発計画に勤めていたときに、UNDPで人間開発報告書というのを出しました。