2007-03-02 第166回国会 衆議院 本会議 第9号
七年余りにわたって、偽装請負と派遣との間を行ったり来たりさせられ、しかし、担っている仕事は、世界最先端のナノメートル単位の微細な技術を要するレンズをつくるという、まさに日本のものづくり、キヤノンの世界に誇る技術のものづくりの最先端のところを担っているいわば熟練工、エンジニアの方が、偽装請負、派遣という状況で、いつ首を切られるかわからない、さらには昇級もなくボーナスもなく、こうした状況の中で働き続けられている
七年余りにわたって、偽装請負と派遣との間を行ったり来たりさせられ、しかし、担っている仕事は、世界最先端のナノメートル単位の微細な技術を要するレンズをつくるという、まさに日本のものづくり、キヤノンの世界に誇る技術のものづくりの最先端のところを担っているいわば熟練工、エンジニアの方が、偽装請負、派遣という状況で、いつ首を切られるかわからない、さらには昇級もなくボーナスもなく、こうした状況の中で働き続けられている
やっている仕事は何かといったら、キヤノンの先端技術、世界に冠たる技術であるナノメートル単位の、本当に我々では想像がつかないような熟練の技術でレンズを加工しているという仕事。七年にわたってそういった仕事を続けながら正社員になれない、いつ解雇されるかわからない状態、給料は年二百七十万円、昇給もボーナスもない、こういう立場の大野公述人においでをいただいて、その実情をお話しいただきました。
その業績を上げていることのその大きな要素は、経営者である御手洗さんかもしれないけれども、まさにキヤノン製品の、世界で三社しかつくれないというナノメートル単位のその技術をやっているエンジニアの方にきのう来ていただいたんですよ。こういう方を、本来、派遣法の趣旨からすれば、七年間正社員じゃない状況で働いてきているんですから、とっくの昔に正社員にしなきゃいけない。
その技術の核となっている特殊なレンズは、精度誤差はナノメートル単位で、百万分の一ミリ前後。一ナノメートルとは、一メートルを地球の大きさだとすれば、ビー玉程度の大きさに当たります。そのため、誤差をそこまで縮める技術や熟練した技能が必要となります。キヤノンが持つレンズ精度は世界最高レベルの精度と聞いています。